表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彷徨う白衣~リサの場合~  作者: mosurapapa
9/12

食べられちゃった・・・?


 食べられちゃった・・・?


 「んと・・・、私ってどうなったの?」


 リサは、目を覚まして人が行き交う、床が見えることに混乱していた。

 

 そう、リサは空中から下が見える位置で目を覚ましたのである。


 「からだが・・・透けてる・・・?」


 リサが自分の身体を見回すと、手や体自体に実態がないような感じで透けているのが分かる。


 バタバタと、病院中の職員があわただしく動いている。


 「リサちゃん見つかった?」


 「まだみたいだヨ?」


 「どこいっちゃったんだろう?」


 リサは、バタバタと動きながらすれ違うたびに聞こえてくる言葉で、自分のことをみんな探してくれていることが分かった。


 『わたしここにいますよ~~~~。見えませんかぁ~~~~~。』


 リサは、同僚たちの前に行っては声をかけてみるが、誰も気づいてくれない。


 リサは、浮遊しながら、病棟内をうろついて誰かに気付いてもらえないか探し回っていた。


 すると、ある部屋の周りに紺色の制服を着た人たちが集まっているのが見える。病院にいる人たちでなく、きっと警察に通報されたのかもと、リサは思いながらその近くに行ってみる。


 「甘木っ!サーチレートを持って来い!!」


 体格のいい男性が、まだ若い男性に向かって指示を出していた。走って外へ行った若い隊員は、小型のアタッシュケースのようなものを持って帰ってきた。


 「サーチレート開始します。皆さん、動かないでくださいね~。」


 若い隊員がアタッシュケースを開き、アンテナを伸ばして周りの人に注意を出している。AEDみたいと、リサは思った。


 動かないで下さいと言われて、リサも何となく動かずに見ていた。


 すると、レーダーに反応がある。


 P・・・PPP・・・PPPPPPP


 反応のあった方向に、そこにいた5名の警察っぽい人たちの視線が集まる。


 ・・・そう、私のほうを見ていた・・・。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ