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泥のダンジョンマスター  作者: ハル
92/255

86.



 2人は冒険者たちとコボルトリーダーたちの戦いを観戦していた。


「普通だね~」


 お菓子をバリボリと食べながら、見ている俺と。


「そんなもんですよ~普通じゃなかったら、僕はもうここから離れて逃げる準備始めてますよ」


 ポリポリと野菜を食べながら、見ているマリウス。


 堅実に盾でリーダーたちの攻撃を防ぎ、剣士が取り巻きを倒し、斥候がマジシャンを射抜き、魔法使いが範囲火力を使い、それまでの間ポーターが魔法使いを守る。


「俺この数に攻撃さらされる視線だけで逃げる自信あるわ・・・」


「マスター・・・まぁ・・・ダンジョンマスターそれぞれですよね」


 そして、いよいよ冒険者たちが新しい階層である11階層へと降り立ったのだが・・・。


「別れたな・・・」


「別れましたね・・・まぁ、この階層程度なら自分たちを倒せる魔物なんていないと思うという慢心があるんでしょうね・・・」


 魔法使いがいる3人組と魔法使いじゃないと思う2人組。


「今がまさに・・・あの魔物の活躍の場が!」


「こんな仲間が近くにいて悲鳴があったら、気づきますよ・・・普通」


 初期にやることはマリウスによって止められた。そして・・・2人が動くたびに普通の草や花に紛れていた幻花を踏みつぶされ、ボロボロになりながらもあいつらは耐えて耐えて耐え抜いてくれた。


「何本かは・・・死にましたけどね、耐久はそんなにありませんしね・・・」


「そうですね・・・」


「死んだところにある魔石は他の花がただの石だと誤認させていますね・・・」


「便利だね~」


 ぷはっーー炭酸が五臓六腑に染み渡る。


「・・・」


 その様子を冷めたような目で見ているマリウスがいた。


「・・・飲む?」


 その視線に耐えられなくなり、こちらからこう言ってはみるが・・・


「いえ、結構です。お心遣いありがとうございます。マスター」


 距離を感じる・・・心の距離を・・・


「・・・」


「なんですか?」


「イエ、ナンデモナイデス」


 炭酸美味しいのに・・・お菓子も・・・そういえば、マリウスがこれらを食べていた様子が・・・あまりないような・・・食べても、なんだかんだこちらの食材で作ってたような・・・。


 そうして、マリウスのことを眺めてはみるが、その様子から俺が何かしらを感じ取るということなどできるはずもなく、まぁ・・・美味しいものが手軽に作れるならいっかと・・・また観戦に戻っていったのであった。



やる気がないときとやる気があるときの書く文章の差・・・よくあると思います((((オイ

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