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泥のダンジョンマスター  作者: ハル
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57. 冒険者視点



 私達は最近ダンジョン揺れが確認されたダンジョンの奥へと進んでいた。


「10階層までは変化なしっと・・・」


 5階層区切りで前の変化があったらしいので、変化があるとすれば11階層、そして、私達は11階層へと続く階段を慎重に降りていく。


 その11階層の探索を任されたのが、私達冒険者パーティ『アニス団』・・・恥ずかしながら、私の名前のパーティ名・・・なぜこんな名前になってしまったかというと、パーティみんなで話し合ってもいいパーティ名が決まらなくて、悩んでいるうちに担当してくれていた受付嬢さんが私の名前でパーティ名を設定したらしい。自由に変えられるからといって・・・でも、その当時はパーティのみんなが面白がってこの名前からのパーティ名の変更手続きを邪魔してきた。・・・・そして、邪魔することがなくなったと思えば、それなりにこのパーティ名になってから活躍して、いまさら変えようとすると受付嬢も『このパーティ名に名声など、最近は定着しているのですけど、本当によろしいのでしょうか?』と聞かれる始末・・・私の羞恥心をとるか、パーティとしての名声を取るか・・・恥ずかしさを我慢して、今に至っているわけよ・・・


「はぁ・・・・」


 なんだろう思い出して来たらため息が自然と出てきた。


「何今から新しい階層かもしれないって時にため息なんかついてるんだよ」


 私の横を歩いている幼馴染で盾職をやっているキリックがそう尋ねてくる。


「なんで・・・こんなパーティ名になっちゃったんだろう・・・ってね、うん、ね・・・」


「・・・いや、そんな暗そうな顔で言わんでくれよ」


 いつの間にか暗い顔をしていたらしい。


「ほら、な、飴やるからな、元気出せよ」


 そういうとキリックが懐から皮袋を取り出して、私に飴を差し出してくる。


「ありがと・・・でも、一番邪魔してきたキリックのことは忘れてないからね」


 一番最初にパーティ名で大笑いしたのもこいつで、このままのパーティ名にしようと新しい名前を考えている間に邪魔してきたのも幼馴染であるこいつなのだ。


「アニス団長」


 憎たらしいほどの笑顔で言ってきたので、軽く頭を叩く。


「こら、2人とも11階層はまだ未知数なんだから、軽く緊張ほぐすのはいいけど、油断しすぎないでね」


 そうパーティの魔法使いセラが私達に注意してくる。


「まぁ、そんな硬くなっても仕方ねぇがな、適度に緊張感を持っていこうぜ」


 そう軽い感じで言ってくるのが斥候のラガック。


「そろそろ11階層に着くだろうから、警戒だけはしといてくれ」


 そうポーターであるヌーが私達前衛に言ってきた。


 入り口近くでの奇襲を警戒しながら、私達が11階層へと立った。そこは・・・


「広いね・・・」

「明るいな」

「ライトの魔法の維持は必要なさそうね」

「斥候の活躍が重いよな」

「これは・・・今はカンテラは必要ないな」


 そう周囲を警戒しながら、周りを見る。


 木々に囲まれ、それに鳥の羽ばたく音、鳥の鳴き声、何かが動く音。


 洞窟型、鉱山型とつづいて、11階層からは・・・フィールド型の森。このダンジョン内の森へと私達は進んでいくのであった。



 飴って革袋よりガラス瓶じゃね?とか思った作者はいたけど、懐に割れ物なんて入れないよなとか思って、革袋に・・・衛生管理的に大丈夫なのかと思ってしまった作者がいた。


 飴の賞味期限って・・・1年?防災用の飴だと5年らしい。


 でも、変な匂いしなければ食べても問題らしいね・・・食べ過ぎで虫歯には注意だけど・・・


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