54.
「邪木と幻花を使うことにしたけど、肝心の周辺に出るのを何にするかな・・・」
自分が使えそうな魔法陣を見ながら・・・泥系は基本的に論外だし・・・あぁ・・・底なし沼にハマった時に泥の中から足を引きずりこむように設置しようかな、うん、それがいい。
基本的に出たとしたら絶対にバレるけどな・・・足跡的に
ある程度の広さもあるしな・・・休憩ポイントだけじゃなくてもっと多くの底なし沼を作って、もう泥系の魔物が全体的な階層でも・・・
「何泥の手と泥人形の魔法陣を見つめているんですかね、マスターは」
いつの間にか後ろにいたマリウスに声をかけられた。焦るな・・・俺は見ていただけさ・・・そう、見ていただけ。
「それに階層マップを出して、いじるようにな項目が出ていますけど、僕の記憶が正しければそれは底なし沼のだったと思うんですよね。それは何ですかね?ねぇマスター」
・・・・・・見ていただけ見ていただけ見ていただけ
「森から自由に動けるポイントが少なくなっていくと伐採とかにも影響が出ますし、それだと普通の土になっているところに生えている邪木や幻花が見つけやすくなりますし、それにたとえ幻花で姿を見えなくしたとしてもそれは1日中ずっとできるわけもありませんし、なぜか普通に奥の景色が見えるのにそこだけ進めない、木に当たるような感覚がするという違和感は必ず抱かれますよ?」
そう一呼吸置いてから。
「それにですね、底なし沼は少なくしろって言ってましたよね?森の階層っていう階層の目標を決めているんですからね。それに底なし沼ばっかりでそこにしか魔物が出ないとしたら魔石をどう回収するっていうんですかね・・・底なし沼にわざわざ入って取ろうなんて人はいませんから、必然的にこの階層の価値が木という資源にしか目が行かなくなります。10階層までが比較的に死亡率が低いですからこの階層である程度の死亡者が欲しいんですよ。ある程度の危機感を持たせるために死亡率が低いダンジョンなんて冒険者たちに探索されつくされて絞り取られるだけですよ?わかってますか?」
「・・・はい」
「なら、それはやめてくださいね。でも、木の伐採も実際稼働すれば多くあると思うので、安全地帯の周辺の木の中に1つだけ銀の宝箱を設置しましょう。あとは・・・そうですね。あの候補の中から宝箱の守護者でも作りましょうか・・・普通に怒熊でいいですか、比較的に安いですし、この程度の強さだと強い冒険者には簡単にやられてしまうので、周期を1か月ぐらいにしておきましょうか」
そう言われたから、ダンジョンコアをいじって安全地帯に近いけど伐採するとしたら少し遠くの場所に設置しておいた。
「周辺を徘徊する弱い魔物ですかね・・あとは」
マリウスはダンジョンコアに今稼働していて、展開されている魔法陣を見ながら、こうつぶやいた。
「魔法陣じゃなくてもスパイダーの繁殖場作ればいいじゃないんですか?」
「・・・あぁ、そんなのもいたな」
魔法陣以外見てなかった・・・