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泥のダンジョンマスター  作者: ハル
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6,

「う~んと人に見つからないように君一人で持って帰れて、空を飛べる魔物を捕ってきてね、あ、死んでてもいいよ」


「了解しました、マスター」


そういった彼女はダンジョンの入口へと向かう。


「さて、次は彼か、ねぇ、起きてるんでしょ?起きないと酷いことしちゃうよ」


「はい!!起きてます」


そうつぶやかれた彼には起きる以外選択肢はなかった。


「うんうん、素直なことはいいことだよ」


そう不気味な笑顔で彼は言った。


「でも、君は彼女みたいに強くもないし、そんなのをランク3のを寄生させて操るなんて勿体ないでしょ?それに君は人殺しはないし、盗みも軽いのばっかだし、だからね~君にはダンジョンで生活してもらいますよ~」


そう柔らかな笑みでダンジョンマスターと名乗った彼はそう言った。


「僕だってそう、うん、やさしいところあるでしょ?」


同意を求めるかのようにつぶやいた。


「そうです、お優しいです」


「うんうん、心にも思ってないことありがとうね」


彼はそうつぶやいた瞬間ヤバいと思ったが、ダンジョンマスターがそれ以上何かをするわけでもなく、白い石を操作し始めた。


「よしっと転移」


ダンジョンマスターがつぶやいた、瞬間彼は人間1人ぐらい暮らしていけそうな楽な空間にいた。


「なんだここ・・・それに俺いつ移動したんだと」


その部屋は見渡す限り四方は壁に囲まれており四隅には泥の囲い、上には空気穴、彼が抜け出せるような場所など何ひとつ存在などしなかった。


「うわ!」


1時間ほどベットで横になっていて、床が光りだしたと思ったら自分と同じような容姿の泥人形が立っていた、そしてその泥人形は泥の中へと消えていった。


「・・・いったい俺はこれからどうなってしまうのだろうか」


言い知れぬ不安を胸に彼は・・・目を閉じ、深い闇の中へと沈んでいった。








「うんうん、予想通り媒介で出てくる魔物は違うんだね」


彼は嬉しそうにニコニコしながら、新しくできた、沼人形、泥の手、それに瘴鳥を見ていた。


「これで最弱しかなかったら、頑張ってオークションで番買って、繁殖させるしか方法なくなっちゃうから本当に良かったよ」


それに生きている人間でもダンジョンモンスターに寄生されていたら、ダンジョンマスターに直接転移させられることも分かったことも収穫であった。


「ん?スキルが増えてる」



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