50.
泥のダンジョン・・・・というのを頑張ってやりたいが
うん。
1~5が洞窟。
6~10が鉱山。
11~15が森。
16から17が泥。
うん、ないね、うん。
まぁ、1~5には所々に泥の道とかもあるね。
6~10は嫌がらせのような泥要素、うん。
11~15が・・・・う~ん、どうしようかな。
「またダンジョン内に泥の要素を詰め込む気ですか」
少し険しい顔のような呆れているような顔をして、ダンジョンコアの前に座っている俺へとマリウスが声をかけてて来た。
「ほらね、うん、みんな忘れているかもしれないけどさ、俺はステータス見ればわかるんだよ!!!これがな!!!」
『泥のダンジョンマスター』
ステータスの称号欄にそれは爛々と(主観)輝いて降臨していた。
「まぁ・・・僕にも泥のダンジョンを改築して、その要素を少~しは失くしてしまったような罪悪感はあるようなないような気がしないでもないですけど、あのままだったら早期攻略対象ですよ?防衛能力もそんなないくせにいっぱい強い冒険者が来るんですよ?そういうことを考えれば僕の提示した選択肢は間違っていなかったと思います」
あれ?最初の時にいったのはほぼ説教だったような気がする・・・提示された記憶がないな。俺の気のせいかな・・・とちょっと冷ややかな疑るような視線をマリウスへと向けてはみるが、にこにこしている、ただそこに笑顔で佇んでいる・・・・俺は選択肢をきっと提示されていたんだな、きっと、うん。
「はぁ・・・森というのである程度造形を崩しすぎないでくださいよ、全体底なし沼の階を作るとかそんな突拍子のないことはくれぐれもしないでくださいね」
そう釘を刺されてから、あとのことは好きにしたらというか、俺のダンジョンなんだから俺のある程度常識の範囲で変えても大丈夫だということだろう。
「さて・・・出番が全くない瘴蟲の魔法陣を地中に設置して・・・」
通常のゴブリンなどを地中に召喚したとしても、息ができずに死ぬ・・・だが、この瘴蟲はどこでも生きられるのだ!!ただし、弱いけど。
「何もしないとただの経験値量産の可哀想な子になってしまうからっと」
飽和状態になってしまうと共食いが始まるのである程度の間隔を開けて、森のダンジョンにする予定のところの地中に魔法陣を配置していく。
そこで活躍するダンジョン機能・・・破壊不能オブジェクト、つまり破壊されると困るものを付与っと。
特殊能力などの物に付与する場合は本当に大きなポイントを消費するが、ダンジョンの床にすると、驚くほど安い値段でいける。
マリウスからそのことを聞くと・・・
「あぁ・・・過去に床を掘ってダンジョンコアまで行った冒険者がいたらしいんで、そのせい・・・いえ、そのおかげで安くなっていますね」
・・・・・なんだろう、森のダンジョン1階層分にも満たないダンジョンポイントで11から15階層の床に付与できた・・・いや、ちょっと心配だからね、うん。
全階層の床に破壊不能の付与を施した。かかったポイントはちょうど森のダンジョンの1階層分だったらしい。
瘴蟲だけしかやってないと気付いたので休憩ポイントと階層の入口の直線上に所々底なし沼を作ってみた。