49.
・・・・・どうしような
どれを買ったとしても、魔法陣での増産は無理、自然繁殖を無理やりやったとしてもそんな効率もよくないよな・・・うん・・・
魔法陣・・・魔法陣ね・・・
確かあったのは、ゴブリン、コボルト、蟲、鳥、泥の手と、泥人形だったっけ・・・な?
ヤバい、1年前ぐらいに設置してそのままで俺そんな見てないから忘れてるわ・・・
種か・・・種ね・・・う~ん・・・・
やっぱり買うよりは魔法陣で作れる子らでやれたほうが安上がり。
魔蟲に種を食べさせて、種を踏みつぶされていた拍子に落とすとか・・・泥ばっか食べてて種食べないな・・・
泥の手や泥人形に種をねじ込ませて・・・あぁ、いいかも、うん、それ
森の中で泥の手と泥人形はそこまで動けるのだろうかという疑問が思い浮かばなかったら完璧な俺だっていう自画自賛してたわ・・・・森の中じゃ、そう素早く動けないし種が落ちるとこなんて固まるよな・・・うん。
ゴブリンの袋の中に・・・死んだときに漁られるよな、体の中に種を埋め込むなんてそんな効率の悪いことをしたくはないな・・・・
コボルトの泥団子の中に!!!・・・森の中で視界の確保をしにくいところで特異な集団戦をやるより先に泥団子を投げる魔物って何なんだろうな・・・
瘴小鳥が種を食べた・・・糞の中に種がありますね・・・植えてみようかな
~数日後~
どきっ魔蟲だらけの栄養満点の鉢植えの中にはしっかりと芽を出している植物の姿が確認された。
ちゃんと瘴鳥に食べさせたのもちゃんと出てるな・・・
これは図鑑を使わないで、いい!?
「そんなわけないですよ」
後ろからそう声を投げかけられた。
「あの図鑑に付箋を貼ってあったのはある程度力を持った魔物ですよ、森に通常で散開させる魔物より上位種であまり討伐しても旨味もなく、厄介なものばかりをちゃんと出してますよ、僕だって鳥が運べることなんてことも知ってますよ?ですけど、鳥の種類なんかはまだ知能が低いので人間にすぐに向かっていって倒されることが多いので、ある程度の知能を持っている者を僕が選んでマスターに選ばせようとしているのにあなたは何をしているんですかね・・・」
そう呆れたような怒っているような声音でそう告げた。
「番で5組はその図鑑の中のを放ちますから、まぁ、階層ごとに種類は変えてもいいですけど、今度はちゃんと選んでくださいね」
と、もう一度またあの分厚い図鑑を渡された・・・さすがにちゃんと思惑があったのだから、ちゃんと読むか・・・うん。