48.
そして、いよいよ正式とした階層として11~15階層を・・・・作るわけだが・・・うん
ちょっと無駄遣いをしているところをとがめられたり・・・いや、自分のダンジョンのポイントだ!自分の隙に使って何が悪いか!?なんて返したら?『じゃあ、あなたは勝手に冒険者に八つ裂きに殺されればいいんじゃないんですかね?』とこんな風に毒を吐かれるような気がしないでもない、いや、吐かれるよな。うん。
「はぁ・・・では、11から15階層をどのようにするかはちゃんと覚えていますよね?」
「あーうん、森林型だろ?」
土派生型なのに森林を作ろうということだ・・・洞窟や鉱山、泥と比べればポイントが高い・・・うん
「四大属性、火、水、土、風、どの属性の派生にもないですからね、一応言っときますけど」
「あ・・・・はい」
「考えが読まれて・・・一応1年ぐらい一緒に生活しているんだ、考えが読めたりする熟練夫婦のようにお互いがお互いのやりたいことを察してしまうような関係に・・・」
そう俺が小声でつぶやいている。
「なってませんし、夫婦という言葉よりもっと他に何かあるでしょう・・・」
横のマリウスから即座に否定の言葉が飛んできた。
なん、だと・・・俺が聞こえていたという事実に呆然としていると。
「小声でも、僕の横で言ってるんですから、こっちが聞こえないわけがないでしょう。それにマスターは顔に出やすいですから、顔見れば、え?なんで森林なんだ?っていうのはすぐにわかりますし」
と返してきた。
「では、森林型にするかの理由ですけど、1年という短い期間ですけど、上の様子を見ていた結果ですと、今採取している鉱石はギルドを通しての依頼なんですけど、少数はこの地を離れていますけど、大部分の鉱石をどこに運ぶでもなくこの地に保管していることからこの地に鍛冶場を作るということが予測することができます。」
そうして一呼吸、俺がちゃんと聞いているかという威圧という名の目線をこちらに向けてから。
「鍛冶場、鍛冶をするには火がいります、それを燃やすための燃料、つまり木ですね、それが大量に必要となってきます・・・当たり前のことですけど、ダンジョンに自然に生えてある木が乾燥されているわけないですよ?まぁ、木さえ用意しとけば上の人間が勝手に乾燥してそういう用途に使えるように加工するでしょう。」
それを言い終わると何かの種とモンスター図鑑を手渡してきた。
「ダンジョン内の木も切って切って、多くを切り倒してしまえば、その土地に木が生えません、だからですけど、木の種とその種を運んで、落っことしたり、血の中に入っていたり、そういう種類のモンスターのところに付箋を貼りましたから、何を採用するかは自分で決めてくださいね」
・・・・・・分厚いし、付箋が・・・何枚かな、これ、俺より前世と今世の人生を合わせたとしても、俺よりこの渡した付箋使って、いや、使いこなしているな。