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泥のダンジョンマスター  作者: ハル
46/255

41.



 さて、会議がどうなったかというと、武官長と文官長よりは立場が下の者たちが次に意見をだし、領主である私が何か言うことがなくとも何かいい、そして全員が話し終わり・・・最終的に領主である私が決めたのが・・・



『ダンジョンを利用する』



 トントントン



「入っていいぞ」



 そうして、入ってきたのはハロルドだ。



「領内に不安要素が増えますな」



 入ってきて、開口一番にそのことを言ってきた。



「はぁ・・・本当にそうだな」



「こういう時は飲んだほうが気が紛れますよ」



 そう言っているハロルドの手にはワインと2つのグラス、それに軽くつまめるものを持ってきていた。



「はぁ・・・執事のハロルドではなくて、ハロルドとしてきたなら、軽口でいい、そうしてくれ」



「まぁ・・・なんだ、仕事量がこれから増えるだろうけど、頑張れ、領主様」



 そう言いつつも、グラスにワインを注いでくれる・・・そうして、一口飲みながら、残すことを決まったダンジョンについて話した。



「はぁ・・・・・・・・何が起こるかがわからないのがダンジョンだからな、こんな今は弱いと評価されているところも何年かすれば、必ず入っていった者が帰ってこないことがある・・・だが、それを差し引いてもとれる可能性がある資源が魅力的に映ってしまうな」



「まぁ・・・ダンジョンだ、それを残していくとなると必ず無謀な奴も出てくるのは当たり前のことだろ~領主としての決断としては残すことは間違っていないだろう」



 そうハロルドは言いつつも、何やら紙を手渡してくる。



「ワインの増産計画?・・・・なんだこれは」



「いや・・・議論には出なかったけど、魔銀や魔鉄で人間で加工できるのなんて王都抱えの鍛冶師ばっかりで、領地にドワーフを招致しなきゃ加工なんてできるわけないだろ?・・・ドワーフと言えば酒だろ?」



「そうか・・・・議論で言えよ」



「いや、俺はただの執事だからな」



「ただの執事がこんな資料を用意するわけないだろ、それにただの執事がそんな学あるわけない・・・そろそろ家令にならないか?」



「いや、まだ爺さんがいるだろ・・・」



「最近腰痛が酷くて、長時間椅子に座りたくないとかであんまり手伝ってくれないんだ」



「あぁ・・・いや、俺は執事だからな、そんな細かい数字ばっかと睨み合いはしたくないな・・・」



 そうして、後ろを向き、執務室から出ていこうとするハロルド。



「逃がさない」



 長時間のお話の結果・・・ハロルドは執事兼家令として手伝ってくれる・・・実質家令の仕事ばかりを押し付けるがな。


 なぜ18時になると魅力的な小説がアップされるのでしょう~私は蜜に群がる蝶のように群がってしまう~



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