39.
入り口から入ると、配下の者達が全員こちらを向き、私の席に赴くまでじっとこちらのほうを見ていた・・・圧がすごい・・・
私が席のほうに到着し、皆の者に着席を促し・・・いつの間にかしれっと後ろのほうにいるハロルドを一瞥し・・・はぁ・・・
「さて、議論を始めようか」
私の一言で、このダンジョンに関する議論の始まりを告げた。
「では、まず私から」
武官長のハーゼンがそう立ち上がり、私に向けて説明をした。
「私はダンジョンを破壊するほうがよろしいかと思います、なぜならダンジョンは危険だからです」
そう一拍置いてから
「皆様もご存知でしょう、ダンジョンの暴走により、幾度もなく蹂躙されることがあるということを、それで滅びた都市なども歴史を知れば、数多くあります、私も父から子どもの時に隣の国のダンジョンの暴走を嫌というほど聞かされてきました、確かにダンジョンは恵みを我らにもたらすこともあるでしょうが、それにはその分だけの危険もまたついてくるということを努々忘れることをなさなぬように、それをなさぬためにも早期にダンジョンを見つければ破壊してしまったほうがよろしいかと」
ふむ・・・ダンジョンの危険性についてか・・・
「それにダンジョンコアには多額の魔道具の核としての価値がありますし、一時的にこの土地に富をもたらすでしょう、それを使い、民たちを豊かにしていこうではりませんか!?我らで我らの手でダンジョンを攻略をして、民からダンジョンからの脅威を取り除くのです!それにより我らの騎士団の名声が民に広がり、辺境伯もより民からの支持を得られることとなるでしょう!!!」
そう言い終わると彼は自分の席に着き、自分の言うべきことは終わったのような顔で座っている。
この周りにいる者たちは学が多少なりともあるから彼の言っている意味が分かる。分かるのだが・・・
「さすがにハーゼンの言っていることも理解はできるが、ダンジョンは確かに怖い!それは皆も知っての通りであろう、それに確かにダンジョンコアの価値は確かに魅力的だ、だが、騎士団で挑んだとして何人が生きて帰れると思う?何人がダンジョン内で命を落とすと思う?それによりダンジョンの成長を促したと言われる無能な領主などと私は言われたくないものだな」
そうハーゼンの言ってることも理解できるがと言いながら言われたことが現実的ではないと言いつつも・・・私は・・・
「だが、騎士団は動かせなくとも、ダンジョンの攻略を専門としている者達もいる、ハーゼンの言っている意見も考えてはおこう」
まぁ・・・騎士団をダンジョン攻略なんて、専門ではないことには使わんよ・・・普通。
私の常識が執筆の邪魔をする!!!
ファンタジー息するように書ける人ってすごいよね(((悟り