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泥のダンジョンマスター  作者: ハル
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38.領主視点



領主館


「では、あのダンジョンをどうするか・・・」


 私は今回ギルドとの共同依頼であった報告書を受け取り、私の部下の意見は二つに割れた。


「ダンジョンを壊してしまおう」という意見と


「ダンジョンを利用しましょう」という意見


 さすがの私もこの二つの意見をどのように決断しようとも・・・即断即決してしまえば、後々に後悔するかもしれない、それにすぐ否決されてしまえばそちらの派閥に属していたであろう者たちの印象も多少なりとも悪くなってしまうと思った・・・・いや、ずっとそのままという放置なんていう領主という責任を放棄する考えなどは思い浮かばなかったが、時間が!考える時間が!一人でゆっくりと考える時間が欲しかった!


 私の部下たちの意見が二つに分かれ、議論も手が出そうになるほどに白熱したが、その寸でのところでその場は私の言葉通りに解散となり、それぞれの意見をまとめ数日後に領主の私も交えて、話し合いの場を設けることとなった。


 その意見が割れていたとしても、だが、日常業務というものはいつも通りあり、武官や文官同士でも少し・・・・いや、だいぶ睨み合いなどもしていたような気がするが・・・さすがに武官のほうは模擬戦の禁止を言い渡し、走るなど肉体のぶつかり合いがないものにしてくれと武官長に命令した、私が数日後という具体的な決戦の場・・・いや、話し合いの場を設けていたからか、気分が悪い程度の雰囲気だった・・・・はぁ・・・どっちの派閥でも決定を決めるのは私・・・最終的に不満は私のほうへ集中するんだろうなと数日思うと自然と話し合いの場としている場所へと赴こうしている足は重くなって、逃げ出したくなる・・・・逃げ出すなどという責任の放棄など私にできるはずもないがな・・・


「ハロルド・・・逃げたい」


 右後ろを歩く執事にそう言葉を投げかける。


「ガロン様・・・今日はそればかりでございますね、ですが、安心してください、逃がしませんので」


 そうこの執事は俺を連行するために付き添ってきている・・・万が一、億が一でも私が逃げ出さないようにと・・・さすがに私も責任のある立場だ、逃げ出すなど無責任なことはしない!


「幾度となく脱走癖があるガロン様のことですので、私もこのピリピリとした領主館の雰囲気はあまり好ましくありませんので」


 そう言いつつも俺の仕草に目を光らせている・・・これでは逃げ出す気にもなれんわ・・・はぁ・・・目的のドアがすぐそこまで来た時にはハロルドは私の前に行き、ドアを開けてくれる・・・早く入れということだな・・・・


 さぁ・・・いくか・・・

お気に入りの小説が更新を再開したし、気分が上がって執筆~


 え?少しぐらい間を開けたんだから、ストックあるよね?ハハハ・・・私がそんなことするわけがないじゃないか

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