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泥のダンジョンマスター  作者: ハル
40/255

35.



 そうして彼らは1日2層のペースで順調にダンジョンを進んでいった。


 イオルは自分と同じように耳が生えているあの二人が物珍しかったのか、珍しく最初の初日のほうはダンジョンコアを食い入るように見ていたが、だが、それも飽きたのか、農場のほうでゴブリンたちや食事の後片付けも終わって暇をしている料理人形達のほうへと遊びに行った。


「さすが私の考えてたダンジョン構造ですね」


 と、マリウスは俺の後ろのほうで何やらブツブツとつぶやいていて、一度モンスターをけしかけようとした時も


「あぁ、初心者を基本的に狙ってるんですから、ほどほどの数にしてくださいね!!」


 と言い含められた。


 ゴブリンを3匹、彼らの野営しているところに放ったが、ものの見事に見張りをしていた二人に倒された。


 無難においてある宝箱からは質の良くない鉄の剣や薬草なんてものが出てきた・・・いや、宝箱の中身なんて自動で追加される便利な木の宝箱だから・・・中身はどんなのが出るっていう一覧みたいなのは知っているけど、開けてみるまでのお楽しみだからね・・・最後の下級ポーション以外どんな価値かな?と興味本位でマリウスに聞いてみたけど・・・


「所詮木の宝箱から出てきたものですからね・・・銅貨50いけばいいほうな武器ばかりですね・・・薬草はまぁ・・・初心者用ですしね・・・1束ですし・・・・もしもの時の保険ですよね・・・下級ポーションは銀貨1枚しますけど、まぁ、ゴブリンをこれだけ倒して収穫がそれだけなら・・・まぁ、初心者ぐらいしか来ないと思うレベルですね・・・だからこその6階層の仕掛けなんですけどね!」


 さすがに侵入者はいるとしても、毎日監視をしているだけではつまらない・・・初期のダンジョンはやるまでが早かったが・・・まぁ2階層で俺の部屋に来れるなんて危険すぎるしな。


 「まぁ・・・ダンジョンに殺されただれかれとか、恋人を家族を魔物に殺された~なになにとか、ダンジョンは魔物の巣窟だ!殲滅しなきゃとかそういう気狂いの人たちは来る可能性はありますけど、そんな気狂いで未だ生き残ってる人なんて・・・まぁ、こんなダンジョンは瞬殺されますよ」


 とヤバい奴らがいるということを俺に言い終えてから


「まぁ、ほどほどに殺してポイントをとって、ほどほどに色んな種族に恩恵を与えれば・・・まぁ旨味というより利用価値があるダンジョンを殺されるのはこの領地の領主などや・・・まぁ今よりもっと恩恵があればその国の国王なんてのも嫌がりますからね・・・殺しすぎて旨味も0とかだと積極的に気狂い達を領主は集めてここに攻めさせますからね」


 端的に言って、殺されないためには恩恵なども授けろと言われた。


 そんな話をしているうちにゴブリンリーダー達は呆気なく倒されてしまった、いよいよ彼らは6階層へと足を踏み入れて行ったのであった。



お気に入りの2日に1回更新される小説が更新されなくてモチベが下がる読専の作者であった。

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