34.
ビビビビビビ!!
ドンッ
片手を勢いよく目覚ましの止めるスイッチを押し、そして二回目が鳴らないように鳴らすか鳴らさないか決めるスイッチをオフフに下げ、そして俺は起きるのはもう少し後でいいかもしれないと朝の目覚めをもう邪魔するものはいない、次こそは安らかに起きようと・・・だって、侵入者も少しくらい二度寝したい気持ちもあるに違いない、人間なんだもの、おやすみなさい
「なんで侵入者がいるのにマスターは起きないんですか!!」
ドンッと扉のドアが開け放たれる・・・
そうだ、昨日はもし寝てしまったらドンドンとマリウスがうるさく叩くかもしれないし、どうせ侵入者がすぐそこまで来ているんだし、起きなきゃいけないと!アイマスクも耳栓も部屋の鍵もしなくていいと思ってそのまま寝たんだった・・・
「おはよう、マリウス」
「今起きましたよなんて顔を装っていても知ってますよ、今さっき目覚まし時計が鳴って、それを止めたことも!早く着替えて!ダンジョンコアの前で侵入者を警戒しなさい!!」
次からは仮眠室は防音室にしたほうが・・・いや、やめておこう・・・そんなことしたら、何かしらマリウスが仕掛けて、寝ている俺に直接来て叩き起こされて最悪の目覚めになることが想像に難くない。
数分後
「はいはい、朝ご飯ですよ・・・イオルはちゃんと起きて、席に座っているのに・・・マスターはぼさぼさで・・・あれ?なんか目に隈できてませんか・・・・昨日冒険者っぽいのが野営の準備してるよ~!とか僕に報告してきたマスターがまさか敵がすぐそこまで来ているのにゲームをやっていて夜更かしをしていあ現在眠いな~とか感じているわけありませんよね?」
何この子鋭い!?
「いや、なんでそんなに馬鹿正直に動揺するんですか・・・数日一緒に暮らしていれば・・・わかりますよ・・・・あなたがゲーム狂いだってことぐらい」
「・・・否定できない」
「はいはい、朝ご飯はどうせ夜更かしするだろうから、料理人形に頼んで使ってもらったマスターが取り寄せた少し辛い調味料を使った朝ご飯と青汁です、あ、イオルにはフルーフジュースと普通の味付けの朝ご飯です」
無言ではあるがイオルは・・・フォークで食材を取るスピード的に美味しく食べていた。
「なんで俺のご飯は地味に赤いんですかね?」
「朝のすっきりとした目覚めには刺激的ですよ」
その朝ご飯を食べた俺はすっかりと目が覚めた・・・口の辛さで・・・
料理人形にはある程度の良識のある辛さの調味料を破棄してもらおう・・・いや、いっそのこと泥の中に全部・・・
そんなことをしているうちに冒険者たちは俺のダンジョンの中へと足を踏み入れていったのである。
設定すべて覚えていて盛り込める作者って頭おかしい(誉め言葉)
主人公は良識のある程度の辛さは大丈夫
辛さ的な平均値は無理・・・後遺症が残らない程度の辛さを想定してるよ・・・作者も辛いものはそんな食べないし・・・