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泥のダンジョンマスター  作者: ハル
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閑話



ある酒場での一幕


「あぁーこの一杯の為に生きてるって感じがするよな」


 エールと黒パン、肉が少ないスープで腹を満たしながら俺達は楽しく飲んでいた。


「そうだな、ジョージ」


 俺達五人はダンジョンの採掘できる場所で採掘をし、鉱石を無事持ち帰って換金し、その金で今日は酒場で酒を飲んでいる。


「それにしてもこんなに簡単に掘れちまうんだから、毎日でも酒宴ができるよな」


「そうだな!だが、毎日ダンジョン行くなんて気狂いがすることだぜ」


 まだ酔っていないゼフがそう言うとそれにニックが同調した。


「そうだぜ、マックス」


「まぁ、俺らは毎日酒は飲むがな」


「「「「はははは」」」」


 ジョージがそう言うと聞いてる彼らは大声で笑いあった。


「最近はダンジョンでもスライムが出てきて、あれを食ってくるから厄介だよな」


「あぁ・・・スライムが採掘中にひっついてくるからうざってたらねぇよ」


「まぁ、スライムなんて俺らの敵じゃねぇがな」


「俺ら~赤の戦斧ならな」


「こうして金が入って、上手い酒が飲めて、陽気な仲間とともに戦える~最高じゃねぇか、がははは」


 そうして1時間ほどの酒宴をした彼らは今や相棒と化しているピッケルとともに滞在している宿屋へと消えていった。




「なぁ、知ってるか?」


 中年の男が最近ここに来たであろう新人に向けてこう言っていた。


「あのダンジョンにはとんでもなく臭い泥を落とす罠があるらしいだ」


「あぁ、受付嬢に聞いたけど?」


 そう若い男は中年の男を少し警戒するそぶりで席を立とうとした。


「あぁ、待て待て、あの陽気に笑い合ってる五人を見てみろ・・・」


 そう男に言われると片目で陽気で笑い合ってる彼らを見るが、ただ防具や衣服などが少し泥などで汚れているが、横に置いてあるピッケルからしてただの鉱石専門にする冒険者のように思える。


「あれにダンジョン内であったら注意しろ、ここに先に来ている先輩からの優しい忠告だ」


 その言葉の意味がよく理解できずにもう一度彼らを見るが、いたって普通の冒険者のように見える。


「なぜだ?」


「ははは、そこまでは教えねぇよ・・・まぁ、命にかかわることはねぇさ」


 そう笑いながら、中年の男は金をカウンターに置き、去って行った。



 後日青年は中年の男の言っていた意味がわかった・・・ダンジョンから多くの鉱石を持ち帰って行く途中であろう彼らを見つけた、それは姿こそ、あの時酒場で見たようなものだったが、とてつもなく臭かったからだ。


 そうしてたまらずダンジョンの横道にそれて息を殺し、鼻をつまんで耐えた・・・・


 こんな不意打ちであのようなことをされた精神状態ではろくに戦闘にできないだろうと、切り上げてダンジョンの外に出てあの五人のことを聞くと・・・


「あぁ・・・あの五人ですか・・・通常では冒険者の個人情報はお伝えできませんとお答えるのですが、あの・・・獣人の方や商人の方、他の冒険者にも文句を言われてて・・・あの五人は6階層など鉱石型をおもに採掘をする冒険者なのですが・・・あのバ・・・方たちはあの泥をつけるとコボルトが近寄ってこなくなるとろくでも・・・画期的なことを学んでしまって・・・地上に上がる時もあれがあるとゴブリンも数匹しか寄ってこないと・・・無駄な、凄いことを発見してしまい・・・今のあの現状になっています・・・ダンジョン外になることで匂い消しを強制的に投げ付けて・・・現在の被害は多少抑えられています・・・ダンジョンに入る時は匂い消しを服用してから入ることを冒険者ギルドからは強く推奨しています」


 俺は次の日から匂い消しを服用し、入ることにした・・・


 意識せずに突然強烈な匂いが来ることへの危機感を知ったからだ。







それからのことだが、ギルドが新しく魔物避けの玉というのを販売し始め、戦闘力のない行商人などに広く愛用され始めてた。


赤の戦斧はさすがに住人や他冒険者からの注意がされたのかいつのまにかダンジョン内でも酒場でも見られなくなった。





凄いこういう話を書きたかった・・・


5階層に調査とかせずに階段を見つけて、すばやく移動するだけならそんな時間はかかりません。

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