3.
「え?まだ現れないかな?コストが重いのかな」
一向に魔法陣上に魔物が現れないことを不審がり、そうつぶやいた。
ダンジョンコアをモンスター情報に切り替えると
「ん?30匹??????」
詳しくその情報を見ていると
「弱い・・・種族的には蟲系のワーム、つまりミミズか」
そうステータス的には見えてはいるが
「泥の中に限り、移動ボーナス、潜伏ボーナスとか基本ステも全部ランク2並みにあがるのか」
それ以外になると全部が全部マイナスだったり、移動速度低下だったり、散々なものだったが
なにより見た目ミミズな30cmあるものが泥の中から突然現れれば生理的嫌悪を与えること間違いない、なにしろ泥にまみれた魔物を彼自身が気持ち悪いと感じていたからだ。
俺もそうなのだから、きっと耐性のないやつは悲鳴を上げるだろうと確信した。
「このモンスターの最大の敵は土いじりをする農家かもな・・・ダンジョンに来るわけないか」
そう思っているうちにもでかいミミズは小部屋いっぱいに生成され、通路を通り一本道のほうに移動していった。
「あ・・・そうだ、上の罠の小部屋にも召喚陣をふたつ設置しよう、いきなり上から泥が降ってきて、その中には大量のミミズ、うん、俺なら発狂ものだな」
と笑顔でダンジョンコアをいじりながら、設置していた。
「さて、あとは冒険者が来るのを待つのみ」
あのあとダンジョンの交換に地球のゲームがあって値段を調べたり、ダンジョンコアの使用法を調べたり、部屋の中でだらだらしたり、ダンジョンの入り口付近に花を発生させたりしながら待っていたら
画面の見える範囲一面ミミズだらけ、正確には瘴蟲なのだが、ミミズのほうが覚えやすいから、それでいいだろう。
泥の落ちるとこは共食い始めてランク2の喰肉蟲になっていたが、彼は見て見ぬふりをした。
待てども待てども人や冒険者も野良の魔物もやってこない。
入り口付近でずっとミミズが見えてりゃ野良の魔物すらやってこないか。
今はダンジョンを作り終え、やることがなくなったなーとずっと画面とにらめっこしていた。
おにぎり100P二個入りを食べながら、一番安いコアでもできるソリティアをやっていて、時間をつぶしていた。
「ん~このオークションとかに人とか亜人とかモンスターとか売ってるな。。。」
ちなみにミミズは100匹1P、2のは1匹10Pであった。
「あんまり奴隷とかいない国で暮らしていたからか、やっぱりこういうのは」
酷く彼は冷たい声で
「気に入らない」