24.
そうしているうちに数日が過ぎた。
子どもの胃も改善してきて、マリウスから俺の料理へと移り変わっていった。
ただマリウスの病人食よりまずいらしく、いつも顔を歪めながらも文句も言わず・・態度には出ているが食べきっていた。
これはいかんと同じ食事をマリウスから食べる様に圧力をかけられていた俺は思った!そして・・・数日前から行っていた成果確認をしていたら、マリウスに見つかった。
「また何やってるんですか・・・」
「料理できる人形を作ろうと思って試行錯誤していたら・・・農家な人形になってしまった・・・」
そうして、俺の見ている目の前には田舎の農家でいそな作業着に身を包んだ人形たちがいた。
「まぁ・・・うん・・・できちゃったんだよ・・・・」
「一応聞きますが・・・どうやってレベル上げたんですか・・・」
なんでこんな無駄遣いをしてるんでしょうか・・・という視線を感じる。
「鍬装備させて瘴蟲の泥を耕してもらったら・・・農家人形ができた・・・」
「・・・・料理させようと思っててやらせたんですよね?」
「・・・・うむ」
「自分達に瘴蟲のあらびきハンバーグみたいなのを食べさせようとしたんですか?」
こいつ正気か?というマリウスからの冷たいまなざしが俺の心をえぐる。
「・・・・・・・やろうと頑張ったんだよ」
「できた結果がこれだと・・・他にはあと似たようなの二体と何か毒々しいコック帽してるのが一体いますが・・・何をしたんですか?」
するともう二体と異彩を放つ一体のできた経緯を聞かれた。
「・・・・似たような二体は料理包丁とフライパンで永遠と経験値上げさせてたんだ・・・瘴蟲で・・・それともう一体は生きた瘴蟲の転送陣をフライパンに設置してそれを永遠と焙ってたら・・・できた」
「・・・・ふぅ、農家人形三体に毒料理人形ですか・・・・・はぁ・・・ちょっと本部にいろいろ確認取ってきますから・・・・まぁ・・・いいですよ・・・・ちょっと待っててください」
数分をすると一つの本を片手にマリウスが戻ってきた。
「毒料理人形の安定した進化方法として本部が認可された代わりに料理人形の進化方法です」
「・・・・なんだと」
中身を見ると人形がする残酷な人間の調理法が書いてあった・・・・
「おい!?!?!?!?」
「最後まで読んでくださいよ・・・ちゃんとまともなのも最後に書いてありますから」
生野菜を切ってください、肉や魚を焼いてください、鍋で麺を茹でてください、その他いろいろな調理方法を習得されたい場合その調理方法を失敗しても一度やらせてから、ダンジョンマスター自ら瘴気を分け与えると調理人形が出来上がります。
「瘴気分け与えるって何?」
「・・・・強制的に格を引き上げることですよ、コストが重いので通常使いませんけどね」
そうして我がダンジョンに調理人形が増えた・・・俺も子どももその日からは歪めて食事をすることがなくなったことをここに記しておく。
そろそろ・・・ダンジョン戦力を・・・書き出す日々が・・・・始まる・・・・