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泥のダンジョンマスター  作者: ハル
25/255

23.



 子どもが寝静まる深夜になりかかろうとしていた時に俺は・・・・ 


「料理が面倒くさい・・・」


「・・・やれ」


「うっす」


 俺はマリウス監修のもと料理をしていた、こういう時ってダンジョン系って魔物に作らせてそういうのをさ・・・貴族みたいに待って食べるもんだと思うじゃん・・・


「料理できる魔物なんて買うより自分で作ったほうがいいじゃないですかポイント的に」


 ごもっともであります・・・


「それにオークションで売ってる料理系の魔物なんて、人間を調理して食べるとかでできた奴じゃないですか?」


「え?マジ?」


 愕然とした表情で後ろから料理を見て、時々横に隣に来ては指摘や指導をしてくるマリウスに振り返った。


「ちょっとした悪魔ジョークです、本気にしないでください・・・半分くらい」


「半分って何よ!?」


「普通の味覚のダンジョンマスターなら、美味しい魔物を放逐して野生化して増えてきたら狩って食べますよ・・・吸血鬼とかそういうのは主食が人型の血とかですからね~ただの人の肉が好物な種族は・・・僕の知ってる限りはいませんけどね」


「ふむふむ」


「時折人の肉が欲しくなったりするダンジョンマスターも多いですよ、一番ダンジョンに来る餌ですし・・・」


「・・・おうふ」


「配下が人の肉を好んでいて、その食べ・・・食事風景がショッキングだから、料理になったりとかもしていたのもあったかもしれませんね、あなたが人の肉は無理だと思うなら、そのコアの表示されている薄い青色で囲ってあるのよりも、薄い赤色で囲ってあるほうでしっかり商品名書かれているダンジョン神様が運営してるところで買ったほうがいいですよ」


 ダンジョン神様?


「今凄い初耳なことを言われた気がする」


 マリウスは数秒沈黙したのちにあぁっと納得したかのように頷いた。


「・・・・あなた、説明書や契約書があっても読まない人ですね、はぁーこの薄い青色と赤色の線ですけど、それぞれ売ってるところが違うんです、青色のほうは僕の所属しているダンジョン商会の商品で、赤色のほうはそれぞれのダンジョンマスターの合わせて作ってくださってるダンジョン神様のものです」


「ん????」


 そういえば毎回赤いほうしかゲームやジャンクフード、炭酸飲料はなかった・・・ような気がする。


「そもそもアイデア料なんて滑稽なもの普通の商会が作るわけないじゃないですか・・・新しいことがあるからこそこうやって募集してるわけですよ、僕らの商会とは全く違う商品、そう神の英知の結晶を知るためにやってるわけです」


「ん~例えば?」


「あなたのリバーシもそうですけど、卵生種族用の孵化器、ドラゴン用のブラシ、血液用パック、人化薬、様々なダンジョン神様からその種族にもたらされる英知をアイデアとして募集してると・・・書いてあるはずなんですけどね・・・・」


「ふ~~ん」


「はぁーまぁいいですよ・・・どうせすぐ忘れそうですし・・・それより料理の続きをしますよ」


「は~い」


 なんだろう、色々重要なことを見落としながらゲームをやっていた気分だ・・・実際ダンジョン運営(笑)しながら、ゲームをやっていたわけなんだがな。

そういえば、こんな設定あったな~と思いながら今更ながらの説明・・・



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