22.
ぐぅぅぅぅ
俺たち二人が口論しているときに大きなお腹の音がこの部屋の中に響いた。
「あー」
俺はパソコンのほうの食いかけのポテトチップスと未開封のコーラを子どものほうに差し出し
「・・・食べるか?」
子どもは少し躊躇いながら、俺の手からポテトチップスの袋とコーラを奪いとって食べ始めた。
「あーーやめといたほうが・・・」
すると、横のほうからマリウスが遠慮がちにやめるようにと促した。
「なんでなんだ?マリウス」
「ボロボロになってるのにまともに食べていたのか、それでその子の胃は弱ってないだろうか、ポテトチップスは私も時々もらいますが、それすごく油っぽくて胃には優しくないと思いますけど・・・」
すると、勢いよく食べ始めていた子どもの手はいつしか止まっており、今にも吐きそうな表情をしていた。
「おいぃぃぃぃぃぃ、エチケット袋はどこだ!そんなもん俺が日常的に用意してるわけないか!!出すならポテチの袋に出せ!」
「はぁーなんでしょうね、胃がもとの状態くらいになるまでは僕のほうでこの子の食事用意しますよ・・・・マスターに任せるとその子も部屋も可哀想なことになりそうなのでね」
すると、マリウスは子どもを片手で担ぎながら自分の部屋へと連れ込んだ。
少し待っていても二人は出てこない・・・パソコンでも再起動してゲームでもするか・・・
待つこと2時間弱だろうか、するとマリウスの部屋の扉が開いた。
そして、少し身綺麗になって新しい包帯が不格好に頭に巻かれている子どもがマリウスの後ろに隠れながらが出てきた。
「なんで犬歯剥き出しで威嚇されてるんですかね、俺」
「今さっきの行動を反省しろということですよ、マスター」
「食べ物上げたじゃん・・・」
「差し出された食料が毒物だったとしても、マスターはそんなこと言えます?」
「はい・・・すみません」
「これを機に子どもも生活するんですから、数日はこっちで用意しますけど、ポイントで調理場を用意してくださいよ・・・農場なんて設置してからほぼ放置じゃないですか・・・自分は食べないし、僕の食べる分と作業してるゴブリンに分けても野菜の備蓄だけ溜まってるのに・・・それにダンジョンマスターが汚れとかしないんですけど、お風呂は毎日入ってください、精神的に不潔です」
『ジャンクフードは最高だ「分かりましたか?」ぜ・・・・はい』
「あ、それとこの子はあの空き部屋で暮らしてもらいますけど・・・いいですか?」
「あー死んだのあいつの部屋か、すっかり忘れてたわ、いいぞ、もう死んでるし」
すると、子どものほうがびくっと怯えたような表情をしてマリウスの背後に隠れた。
「保護したいってマスターが言った子どもの前で死んだとかそういう物騒な物言いします?普通」
「・・・・おう、すまん」
そうして子どものいる生活が始まった。
思ったことを書いてて、あれ~こんな設定あったな~と拾ってくる。
名前だけ出してる設定なんて人●やってたやつがまともに稼働状況なんて見てるわけないじゃない・・・・