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泥のダンジョンマスター  作者: ハル
230/255

218.


 8回は使えるようになった。


 そう!8回も使えるようになったんだ!!!


 1回でぶっ倒れていたのが8回だよ?凄い進歩だと思わない?思うよね?もう人類みな大絶賛だよね~


 ・・・でも、5回以上できるようになった時から戦闘訓練が始まるようになってしまったんだ。


 8回しかやれないのを戦闘中に使いこなすとか、変態技術ができるようになったわけではないけど。


 違うんだよ?頑張っているんだよ?いつも死ぬ気で取り組むんだよ?訓練だけどね。


 うん・・・あれだよね、後ろから鏃が潰してあるのが飛んでくるわけです。


 タイミングは剣を持っている人形が自分から距離を離したときで、魔力感知によって、それで人形の位置はある程度は察している。


 だけどよ・・・弓矢に鏃とかつける必要あると思いますか?潰してあっても鉄だよ?硬いよ?それが射られて飛んでくるんだよ?速いよ?とても速いよ??


 鉄の先端がついてあるのが戦闘中にちょっと死角になるところから、高速で飛んできたら、避けれる?無理だよね?・・・前に魔力感知をした時よりも射手の位置も毎回動かされるし、その離れた瞬間に魔力感知なんて器用なことができるわけもなく、勘で避けようとして、矢に当たったり、なんとか避けて態勢崩したところに剣の人形の追撃とか、端的に言って鬼ですか?人形ですか・・・そうですか。


 無理なら当たるしかないよね?無理やり避けた後の剣の追撃のあとから激しくなって、訓練のきつさが倍増するんだ!避けるのが無理なら当たるしかないんだ、仕方ないんだ。


 当たるのは・・・とても痛いデス、痛くないために頑張って態勢を崩さないように避けます。

 完全のそれを避けれるようになったら・・・弓の射手が増えます、泣きます、マリウスから『あれ飲むよりましでしょう・・・』と真顔で言われて、休憩入ります。


 痛いのと、訳のわからないまずさなら、俺はまずさを選ぶ!!・・・あれを飲む選択している時点で自分があれにだいぶ汚染されたなと・・・若干思わなくもないけど。


 新しいことができるようになるのは嬉しいけど、うん・・・痛いだけでそれを覚えたくないじゃない・・・。




 頑張って、避けれるようになって、2体目の射手を追加された時の休憩時間。


「思ったんだけど・・・身体強化ってないの?いや、魔力で身体強化?・・魔身体強化か?・・・ん~?」


 魔力で身体強化・・・魔力強化じゃなんか魔力を強化しているみたいだし・・・なんて呼べばいいのだろうか?


「そういうのはありますよ~魔力なら、全体強化よりある一定の分野の特化ですけど、筋力強化、耐久強化、敏捷強化、器用強化とかっていう言い方をしますね~4大属性はそれですけど、まぁ・・・それからいろいろ属性が増えたり、その属性の派生があったり、光や闇なんてのもあったりしますけどね~」


 クッキーを口に運びながら、そう何も持っていない手の指を折りながら、気軽に答えを出してくる。


「俺のパワーアップの時間だ」


 そうビシッと言うと・・・


「元の強さから強くなるだけですから、上乗せしてもマスターならたかがその程度か・・・くらいになります。

 そもそもマスター生活魔法以外使えないじゃないですか?いきなり魔力で筋力強化なんてできませんよ」


 そう溜息を吐きながら、否定される。


「・・・魔法教えて?」


 上目遣い(男)で師匠?(男)に頼み込む。


「嫌です~」


 笑顔で否定を口にしながら、クッキーを口に運ぶ。


「解せぬ~」


 机にだらーっと溶けながら、クッキーをポリポリと食べる。


「はいはい~ん~いや、やっぱりやめましょうか」


 そう少しなにかを考えながら、マリウスは1人で首を横に振り、紅茶を飲んだ。


「今なんだか教えてもよさそうな雰囲気になっているのを感じたような気がする」


 その様子を疑問に思い、炭酸飲料を飲みながら、そうなんじゃないかな~と希望的観測を含めがら口にする。


「・・・まぁ、それはちょっとあったんですけど、やめました」


 そのあってずッぽうな考えを肯定はしてくれたが、魔法を教えることには一刀両断で否定された。


「な~ぜ~だぁ~」


 ちょっとあったんでしょ?なら、そのちょっとを!それをわけてくれ~~ちらっ。


「いや、マスターのことをいつでも見れるわけじゃないですし、魔法って、見る人がいないと暴走した時が一番怖いんですよ・・・」


 ほぼダンジョン内の仕事全振り・・・閉廷。

 ・・・いや、まだ俺が手伝えば!!!・・・・いや、無理だわ、ゲームばっかりしてて、あ、これお願いしますねとか、振られたことしかやってないわ。

 ダンジョン作る時は楽しいんだけど、あとはほぼ放置じゃん?・・・仕方ないんだ、これは。


「マリウスのいる時にしかやらないから!!」


 そう熱意を込めて、俺は立ち上がり!手を大げさに振るいながら言う。


「絶対隠れてやるということに関して、僕マスターを信頼していますから」


 笑顔で信頼(否定)されました。


「そんな信頼捨ててしまえ~~」


「無理です」


 そんなのらりくらりと魔法を教えることをかわされながら、休憩時間は終わり、訓練へと入っていったんだ。




 その頃イオルは2人が話し始めるので、相手にされないな~と若干寂しく思いながら、クッキーをある程度違うお皿に乗せて、ゴブリンたちと一緒にもぐもぐとおやつの時間を楽しんでいた。

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