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泥のダンジョンマスター  作者: ハル
21/255

19.



「・・・子ども?」


ここは子どもでもダンジョンに入って稼ごうとする修羅の国だったのだろうか・・・


「そんなわけないですよ!そんな修羅ばっかだったらダンジョンなんて地上から全部攻略されてしまいますよ~、ボロボロの状態で魔物が多い森に置き去りにするそういう修行をする人らもいますが、その人らだって子どもの時期は武器一本ぐらい師匠から持たされてますよ、子ども以降は現地調達とかアホなことを言っていた人らもいましたけど」


なんだろう、途中から恐ろしい修行をしている人らの話をしているのだが・・・


「ちょっとダンジョンコアいじって、その子どもの種族でも確認すればわかると思いますよ、人族なら孤児、魔人族なら家庭的事情、獣人族なら・・・バカなんじゃないでしょうかね」


獣人族はバカっと・・・


「バカというより・・・直情的?思慮深い人らもいますけど、基本戦闘民族ですよ・・・自分より強い人に挑戦してみたい!っていう方達ですね・・・でも、こんなボロボロじゃまず来ないと思うから・・・僕は魔人族かな~っと予想してみたり」


ふーん、でも前の二組全員人間だったし・・・人族の国じゃないの?ここ


「今はどの種族も戦争していませんし、自由に交易、旅行などもしていますから、それに伴い三種族の冒険者たちも色んな所渡り歩いてますからね・・・自分達の種族が一番優秀だ!とかでの喧嘩はまだ多いですけど、そういえば、マスター僕はまだこのダンジョンどの地域にできたものかも聞いてないんですけどね」


「・・・ダンジョンコアで確認できてないの?」


「僕が知らないから聞いてるんですけどね、僕が知ってるのはダンジョン内部と入口周辺だけですよ・・・毎回マスターが見てるゲームのタイトルぐらいでしょうか」


そういえば、ダンジョン内部と状況見た後は外の泥と外観があってなさすぎと却下されて溶け込むようにするためにいじった時ぐらいしかダンジョンコアの前にいるの見てないな、そんなことを思いながらダンジョンコアを操作して久しく忘れていたダンジョンの設置された場所の名前を探し始めた。


「・・・えっと、えーっと・・・・う~んここはあートリア王国だ~」


「ふ~ん、そうなんですか、こんな会話続けててなんですけど、そろそろ倒れてる子どもゴブリンに見つかって殺されますよ」


ダンジョンコアを見ていると子どものすぐ近くに赤い点が移動してきていた。


「え・・・ちょ、ヤバいじゃん、どうすんのさ!?」


「いや、別に僕は契約とか縛ってない子どもとか信用できませんし、死んでダンジョンの栄養になんてもらっても・・・」


「あーんー助けるわ、ちょっと人形に指示出すわ」


「助けるなら人形に下級のポーション持たせて飲ませたほうがいいですよ、それとダンジョンモンスターに襲わないように保護対象にするとかですかね」


そうしてこのダンジョンに新しい住人が増えた、これで三人だ・・・捕虜は除く

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