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泥のダンジョンマスター  作者: ハル
201/255

189.


「少しその前にいいですか?」


 その司書さんの言葉に少しぐらいなら待てるという感じで男性は頷く。

 その行動を見ると司書さんはその男性に「失礼」と軽く頭を下げながら、アルたちのほうへと振り返る。


「あなたたちはあの暴れたという仲間のところへ行ってあげなさい、確か・・・」


 その待っている男性に視線を向けて、その答えを聞こうとする前にアルたちが司書さんの言葉を遮った。


「でも・・・俺達はリーシアさんにあなたの手伝いをしろというクエストが・・・」


 正確には罰則だったような気がするけど、普通にギルド職員の目の前で罰則なんて言わないよな・・・なんて自分には関係ないと黙々と馬車にしまってある本の荷物を取り出す作業をし始めようとしている俺。


「あぁ、気にしなくてもいいですよ、僕のほうは・・・彼女も別に僕の手伝いのことあまり気にされてはないでしょうしね、仲間を迎えに行くことのほうが大事だと思いますよ」


 仲間を迎えに行く× ガネルがこれ以上問題を起こさないために監視する〇


 なんて脳内変換をしながら、荷物を固定してあった留め具などを外して、いつでも指示があれば持ち運べるようにしていた。。


 そう言われて、アルたちが迷い次の言葉を言い淀んでいると、横からあのギルド職員が口を出す。


「それなら・・・一応ですが、暴れられても困るために、彼のことはあちらのほうにあるギルドの治療場のほうで預かっています」


 そう周りの建物より一段高い建物を指さしながら、そう教えてくれる。


「ほら・・・あなたたちの仕事はこれ以外にもあったでしょう、行ってきなさい」


 そう司書さんがもう一押し背中を押すと、アルたちは司書さんに一礼をしてから、治療場のほうへと走っていった。


「彼らは・・・あなたの護衛?いえ、手伝いではないのですか・・・」


 そう躊躇い気味に司書さんにその男性は問いかける。


「あまり知らない彼らにこの資料は少し触られたくはなかったのでいいんですよ・・・それに暴れた彼の仲間ですからね、彼らはこちらよりもあちらを心配で、そのせいで何か失敗でもされても困ります」


「あの暴れた彼の仲間ですか・・・情でこれ以上面倒な事態を増やしてほしくはないのですが・・・」


 そう眉をひそめながら、そう男性は口にする。


「彼らも仲間を心配で来たのです、それは大丈夫でしょう、彼らのトラブルもこの私の耳にもたびたび聞こえてきますが、それ以上に助けられた感謝の声も聞こえてきますので、受付嬢さんたちも変なトラブルさえ起こさなければ、本当にいいパーティだと裏で言ってましたしね」


 心配できた・・・?クエストで無理やりここに来たような・・・・・・・・・うん、考えないようにしよう。


「はぁ~そうですか」


「あなたが心配するのも分かりますが、あちらは彼らで大丈夫でしょう」


「では、この荷物を運びましょうか。これぐらいなら、あなたと僕、2人いれば問題ない数でしょう・・・・なのに、なぜあなたはまだここにいるんですか?」


「・・・え?」


 俺のほうを振り向きそう声を開けてきた。


「いや・・・だって、助手ですし・・・?手伝いますよ?」


 顔に手を当て、長いため息の後に司書さんはこういった。


「別にそこまでしなくてもいいのですよ、あれはあなたをこちらに来させるための方便ですし、助手といっても、別に手伝いをしてもらわなくてもいいですよ」


「え・・・でも・・・・」


「私は冒険者みたいなのはあまり信頼はしていない、ですが、同じギルド職員、この事態の重要性をちゃんと気づいているこの方ならば、この資料を粗雑に扱うなんて万が一もないよ、そんな心配をしないで、友達のところへ行っておいで」


 これ以上何を言っても、意味がなさそうだし・・・俺もガネルのことは気になっていたので、その言葉に甘えさせてもらった。


「・・・・ありがとうございます」


 深く頭を下げて、アルたちの後を追う。


「あなたが気に入る助手ですか・・・興味深いですね」


「あはは・・・君もこの会話を聞いていたなら分かっているでしょう、彼は冒険者ですよ、ただの友達に会いに来た僕の資料を大事に読んでくれる少し仲の良い冒険者君です」


「はぁ・・・そうですか、名前は何というのですか?」


「おや?彼に興味を持ったのですか?」


「優秀な冒険者になりそうな方に粉をかけるのはギルド職員としての性ですから、気に障ったのなら、すみません」


「今の彼は私の助手ですよ」


「ははは、そうでしたな、では、助手の彼の名前は何というのですか?」


「彼はユウキ君ですよ、さて・・・そろそろ資料を運びましょうか・・・あなたにももちろん手伝ってらいますよ、副ギルド長」


「いや~そうですな、今は情報が欲しいですし、ここがなくなれば、彼もまたこの地から離れ仕舞うかもしれないですから、一層頑張らねばなりませんな」

 脊髄で文章考えてるから日本語おかしかったらごめんね~

 あと・・・なんか間違いを指摘されてるけど、見るのが・・・コワイ・・・。いつか・・・見ます。指摘感謝です。

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