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泥のダンジョンマスター  作者: ハル
200/255

188.


馬車に揺られてゆらゆら~俺も揺れてゆらゆら~


 ・・・・うん、この馬車の移動はにそんな生易しい表現じゃないのだけれども、ちょっと大きめの道の石が車輪に轢かれたら、ガタッと揺れて、溝があったらガタッと傾いて、ドンッと耐性を治したり、ちょっと大きめの土の山があったら・・・馬車の重みにも屈さないそんな大きなヒューとしたちょっとうわっと驚くような浮遊感と、その数瞬後にやってくるドンッという大きな振動。

 そんなのが目的の場所まで着く数時間の間ずっと・・・ドッタンバッタン尻が大騒ぎして・・・とても尻が痛い。


 馬車の旅に慣れていないなんてことはない・・・むしろ、ずっと歩くのもつらかったので、馬車に乗ったことなんて旅の中でいくらでもあり、それで慣れたと自分では思っていた。

 うん・・・ずっと徒歩なんて言うのは・・・体力的にも精神的にもきついものがあるから・・・仕方ないんだ。


 ・・・だからって、こんなにも荒い運転の馬車は初めてだ・・・。

 急いでいるのだから、この速度は当然かもしれないが、とても・・・・とても尻が辛い。

 だが、今回は尻が痛いから、歩きます!なんて言える状況じゃない。


 歩いたら、最後地平線の彼方に馬車は消えていってしまうだろう。


 ・・・・だから、この座り心地が決していいとは言えない、いや、むしろ悪い馬車の運転に耐えるしかないのだ。




 やっと・・・・荒い運転から、解放された。


 尻は痛いが、私は生きている・・・・怖かった・・・・。


 そこはもう門の目の前だった・・・門を通る人はまばらにいて、そのどれもが冒険者らしき武器などをもって、今日の獲物をもって帰還していた。

 それに代わって出ていく人は見かけなかった。・・・いや、こんな時間帯から出ていったらすぐに夜になって野営することになるので、普通はここに泊まるかと考えを改めた。


 そして、すぐに自分たちの番が来て、1人司書さんだけが平気の顔で門番に対応していて、アルたち4人は多少青い顔をしながら、門番に身分証と受付嬢から渡された依頼証明書?みたいなのを門番に見せていた。

 それを確認した門番はスムーズに門を通してくれた。

 ・・・・え?俺は?

 ちゃんと見られていたはずなのに。提示を要求されないとは・・・もしや新手の嫌がらせ!?

 そんなわけもなく、ちょっと進んだところで、御者をアルに代わった司書さんから、何かを手渡された。


「はい、これ君の臨時のギルド職員証」


 手渡されたカードは自分の冒険者カードよりもしっかりとした造りで、私の名前が彫られていた。

 ・・・・呆然とそれを見た後に、はっ!?とした後に馬車の業者の席を見るとアルが馬を操作して、馬車を動かしていた。

 そのカードのことよりも、いつもガネルがやっていた御者をアルがやっていること、いや、できることに驚きを隠せなかった俺であった。




 そうして、馬車は進んでいくのだが・・・ようやく荒い運転から解放されて、俺は馬車の後ろから外の景色を見る余裕ができてきた。


「・・・・・・・」


 あれ。。。ここちょっと、いや、、うん?めっちゃ見たことある景色だな。


 ん・・・・・・・いや、まだそうだと確信できるわけじゃない。そうだ、これは一度ダンジョンのコアルームまで持ち帰ろう、そうしよう。


 そうして、この町のギルド支部に来たのだが、それには出迎えがあった。

 体格のいいギルド員の制服を着た男性である。

 その人は司書さんのほうに手を伸ばし握手を求める。


「よく来てくださった、ようこそ、グローリー領のダンジョン町へ・・・急ぎで悪いのだが、資料のほうを拝見させてもらってもよろしいかな」







 私は思い知った・・・人は一度楽をすると堕落する生き物だと・・・。


 こうしてやめていくんだろうな~とかおもいながら、ちょっと・・・文字数が少ないかなと思いながら、投稿。

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