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泥のダンジョンマスター  作者: ハル
20/255

18.



「改装してから誰も来ない!」


その一言に尽きると思う。


「当たり前じゃないですか、未発見ダンジョンなんですから?あ、でも、侵入者の生還者いましたし、時期に調査隊っていう形でギルドから依頼が出てそのうちに来るんじゃないですか」


数日のうちにダンジョン内に自分専用の部屋を作って、用事あれば出てきてダンジョン内を部屋着でだらだらと過ごしていた。


ふとした時に初めてきた時のようにキリッとした身のこなしじゃないのか?と聞いてみると


「住み込みで働くのになんで毎回面倒くさい格好にしなきゃいけないんですか、毎日毎日あんなんじゃ住み込みしている人ら全員過労死してしまいますよ、それに正装がある種類の種族ならそういう服装で毎日来るかもしれませんが僕の種族の場合はそんなこともありませんし、威厳のあるダンジョンマスターなら部屋以外になら毎日ある程度はキリッとした服装を着たりもしますが・・・マスターですから、もうこれでいいかなって、最初に説教しちゃったし、肩肘張らないで気楽にアドバイス役をやろうかなーっと」


とのことです、威厳とかそういうのないからいいんだけどね・・・ふふふ


「微妙に落ち込まないでくださいよ、新人なんだから当たり前のことだと思いますよ・・・新人で専属がつくことも珍しいですからね、元気出してくださいよ」


この時のマリウスのダンジョンマスターへの気持ちはこの数日で慣れたけど・・・面倒くさい人だな~という気持ちであった。


「さて、そろそろ5~10階層の構想でも練りましょうよ」


「・・・ポイントは作れるほど余ってないぞ!!」


「いや、今のポイントでも作れるでしょう!いざって時の備えは必要ですからそのポイントは使う気はありませんよ、ですから、いきなりダンジョンコアにしがみついて、次は安くてもいいからゲームをなんて呪詛のように呟かないでください、ダンジョンマスターなんだから勝手に買えばいいじゃないですか」


「・・・正座はキツい」


「僕だって毎回毎回怒りませんよ!・・・ダンジョンの後先考えてない使い方以外」


そうして5~10はコボルド達を使えるようにしたいな~と二人で話し合っていたら・・・


「あ、侵入者ですね、予想より早いですね、ここら辺は近くにギルドでもあるのでしょうか、それにしても優秀ですね、上の決断も早そうで厄介そうですね」


とマリウスは呟いていたのだが・・・画面に映りこんでいたのはボロボロの状態で洞窟の地面に横たわっている子どもの姿だった。





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