表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
泥のダンジョンマスター  作者: ハル
181/255

169.


 休憩をしているとき、食事をしているときなどは積極的にガネルを中心として、こっちに話しかけてくれて、ちょっとは昨日よりはこのパーティの居心地が良くなってはいた。

 そうして、昨日の夜にテントで野営をして、次の日の夕方くらいに、違う村にまで到着して、男子全員で相部屋で、少しうるさいいびきを聞きながらではあるが、そこまで柔らかくないが、ベッドで夜に戦闘音などしないで、寝ることができた。


 そうして、少し戦闘して倒した魔物を小さな支部だが、ここにもギルドがあるらしく、そこで倒した魔物を換金しに行ったのだが、俺はギルドはヤバいというところというマリウスからの話があるし、そこについていくのはやめた。

 そこで別行動をすることになっていたこのオパーティの中で一番話しやすいガネルと一緒に・・・というか、勝手について行っただけなのだが、馬の餌などを買うのについて行った。




「あはは・・・別に見ていても楽しいものじゃなかったでしょう?」


 馬の餌や、自分達が食べるための食糧などを買っていた。


「でも、1人では少し重かったので、助かりましたよ、ありがとうございます」


 勝手について行っただけなのに・・・笑顔でお礼を言われるとか、嬉しいような・・・

 馬の餌は・・・少し多かった、いや、馬の餌なんだから普通か。


 そうして、またアルたち4人と宿で合流したのだが・・・そこでガネルと話し合っていたアルとの会話が聞こえた。


「は?今なんて言いました?よく聞き取れなかったような気がするので、もう一度クエストの場所を行ってください」


 そう少し強くなった声でガネルはそうアルに問いかける。


「ん?ああ、エスト村で突進猪狩りだ」


 そうして、数瞬後・・・そこがどこにあるのかをまた思い出して、自分たちの目的の場所をまた思い返して、長い溜息を吐きだしながら、こう言った。


「はぁ~~それって、僕たちの拠点の逆ですよね?」

「ああ、そうだな」


 当然だなという表情でそれを肯定したアル。


「僕達一応ギルドからではありませんけど、護衛クエスト受けているんですけど!!なんでまたクエストを受けるんですか!ロイさんが来た時に受けたのは別によかったですよ?その時はもうこの村でのクエストは終わってましたし、他にクエストを受けているということもなかったですから!!」


 確実に俺のことですね、分かります。

 ギルド通して護衛依頼をやった方がよかったのだろうか・・・いや、村にギルドなんてなかったし・・・仕方ないじゃない。


「いや、だって・・・困ってるって・・・」


 その気迫に押されているのか、アルの勢いがどんどんとなくなって、後ろからみていると、背が縮こまっているような気さえした。


「困るからって何でもかんでも受けるなって前から言っているでしょうが!!!それよりも今回の問題は僕たちの同行しているのは僕たちのパーティメンバーだけじゃなくて護衛対象であるユウキさんもいるんですよ!?」


「いや・・・あいつさ、ルイと戦ってた時ある程度戦えてたし、大丈夫だろ?」


 あ・・ちょっと戦闘力をほめられている気がする嬉しい。


「護衛対象が戦う必要がある護衛クエストなんてほぼ失敗ですよ!!・・・はぁ~~僕からユウキさんに話しておきます、場合によってはガゼルさんからの護衛のお金を渡して、そこでギルドから依頼を出してもらって、僕たちの拠点のある目的の都市にまで送るか、ちょっと旅の期間が長くなりますが、ついてきてもらうか、決めてもらいます」


「おう、頼む!」


「・・・・はぁ~、困っているから受けることはいいことだと思いますけど、今度は僕にも確認をとってから、言ってくださいね・・・止めなかったあの3人にも説教ですね」


 最後にこっちには聞き取れない小声で何かを呟いたような気がした。


「わかった」


 なんだろう・・・俺でもわかる、あれはまた勝手にやる男な気がすると。




 そうして、俺は・・・ついて行くことを選んだ、どうせ急ぐような旅でもないし・・・いや、世界を見るためだし、これも旅の目的にそう・・・かな?

 また違うパーティになって、気まずい雰囲気を味わうのを嫌だし・・・

 この後、笑顔でガネルは「ちょっとあの3人に言いたいことがあるので、先に寝ていてくださいね」そう言って、違う部屋に行ったのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ