12.
俺たちがあれこの洞窟ってなんか長くね?下に続く道があるし・・・なんだここって気分で下の階段を下りてゆき、邪魔な泥を吹き飛ばしたとき、その吹き飛ばしたはずの泥がまだ残っており、蟲が飛び出してきた。
「もういっちょ!」
再度剣を振りその蟲たちを切り裂く。
「うぇ・・・ちょっと体液がかかったのです・・・最悪」
ルイ達がそう愚痴を零したとき
何者かが俺に向かって大剣を振り下ろしてきた。
かろうじて身を逸らして避けたが・・・振った敵を確認すると
よく見るとそれは俺たちが追っていた盗賊団の生き残りだった。
「あんた達はこの前あたしのアジトを襲った時の連中かい?ここまで付けられるなんてあたしもついてないねぇ」
そう最初の奇襲が失敗したからなのか、口を開きながら斬りかかってきた。
「ルイは俺の援護、ローラは寄ってくる敵に注意、マリンは俺とルイに防御系の魔法をかけろー、ていうか、こいつ強いぞ」
「あら、うれしいこと言ってくれるじゃない!!」
さっきよりも大きな衝撃で俺は後ろに数歩分だが、飛ばされた。
「ちっ」
「あらあら、舌打ちなんてねぇ!!」
俺の態勢を直している隙が見逃されるはずもなく相手は斬りかかってくる。
「アル大丈夫?ヤバい・・・思ったより重い」
ルイが咄嗟に割り込んでくれて助かったが、周りにはほかのモンスターもいて、ローラはそっちの対応で、マリンも防御系のバフをかけ終わったら、そっちに援護にいっている。
「ははは、お子ちゃまよりはこっちのほうが長く生きてるからね、あたしのほうが強い!」
さすがに二人同時だと不利だと思ったのか、相手は様子を見ている。いや、あれは・・・
「大剣術崩山!!!」
「散開!!!!あぁ、やばい、俺らより大剣術より上のだよな・・・」
溜めからの大剣術はヤバい・・・・ちっ
「ローラ溜める隙を与えないようにやるぞ、ていうか、モンスター来すぎだろ・・・何この洞窟」
「了解・・・ローラとマリンがいてくれたら楽なんだけどそうは言っていられないわよね・・・あっちに行かれでもしたら二人が危ないし」
そうして少し斬りあっているうちに・・・・・
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ローラの絶叫が聞こえた。
様子を確認して、少しでも余裕があれば・・・助けに行きたいが、今はそんなことは目の前の敵が許してくれそうにない。
「ははは、あっちのお嬢ちゃんが魔物殺されるのをここから眺めているんだね、あっちになんてね、あたしが行かせないよ」
そうルイが助けに行こうとした瞬間に俺と剣を打ち合うのを強制的にはじいて、ルイの前へと移動していた。
そう相手と相対していると奥のほうで朱い光が見えた気がした・・・すごく嫌な予感がした
「ルイ!!!全力防御!!!!!!」
そして俺達は朱い火に飲み込まれた。
書く内容が頭に浮かんでいると書くの楽ですよね・・・・戦闘描写なんて書くつもりなかったんだけどね・・・