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泥のダンジョンマスター  作者: ハル
123/255

116.


 その約束の1週間後に、マリウスに呼びされて、いよいよかとルンルン気分でマリウスに呼び出された農場に行ったのだが・・・


「なにこれ・・・」


「僕のほうがナニコレって言いたい気分です」


 ルンルン気分で行った先にあったのは・・・マリウスと並べられている様々なものだった。


「今来てっていうからさ・・・今日が旅立つやなと思うやん?」


「それならマスターのホ厶ンクルスも一緒にって言いますよ、僕は」


「この荷物は何?」


「これですか?これは数日分の食料と、ある程度旅初心者でも持っていそうなものです」


「・・・多い」


「そりゃ・・・何の計画性もないんですからね、行商人の場所から来たってわけでもないですし、今のマスターのようにそんな軽装でいったら、普通疑いますよ・・・それに服がきれいなままだとか、そういうのもおかしいです。少しでも考えることができる村人ならあいつが盗賊の斥候でここに来たのかもしれないという見当違いな勘違いをし始めて、それは村人のほんの少しのささやきから小さな村全体へと行き渡って、疑わずには不審に思わずにはいられなくなるでしょうね・・・そんなふうになりたくなかったのなら、今渡した荷物をもって、ある程度旅している感で行ってください」


「・・・村ってどのくらい近い?」


「荷物に方位磁石と周辺の地図を・・・地図は見る人が見れば怪しまれますから入れれませんよね・・・それに旅初心者のマスターがコンパスあっても使うかどうか・・・いえ、使えるかどうか・・・うーん」


 そんなことを言いながら、俺の話を無視しながら、自分の用意していた荷物にまたいろいろと追加しそうになっているマリウスを見て、これ以上荷物を増やされてもおも・・・使いこなす自信がないので、もう1回同じことを聞いてみた。


「・・・どのくらい近いの?」


「僕なら1日でつく距離ですかね」


 マリウスなら・・・ならつまり・・・


「・・・ねぇ、俺なら?」


「1週間ぐらいですかね・・・遭難しなければ」


「・・・」


 遠い・・・いや、凄く遠い。


「それに人里近くにこんな大きな転移陣書けるわけがないでしょう・・・ある程度遠くなることは当然です」


「まぁ・・・はい、それは分かる。けどさ・・・1週間外でサバイバルして俺が生きれると思う?」


「さすがに魔法陣から村の周りは色々しましたから大丈夫です。少しでも知恵の回る魔物ならマスターを襲うことはしませんし、知恵の回らない強い魔物も僕が何とかしましたから問題ないです」


「・・・それでこの量荷物は?」


「テント、ロープ、テントを固定するための杭・・・まぁ、ペグですけど、マスターには聞き覚えのないものでしょう。それに布、毛布、替えの上下の服、下着、解体用のナイフ、腰につけれる魔石で動くランプにしたかったんですけど・・・魔物を狩れてる具合と解体している様子が想像つかなかったので、油で明るくするランプとその予備の油を3つ、今さっきの布よりぼろい松明を作る用の布と怪我したときのためのポーション、それをすぐ取り出せるためのポーチと、何か魔物を狩った時のための討伐証明を入れるための袋と・・・あ、これはいらないですかね・・・あとは調理道具も・・・皿はマスター自身作れると思いますけど、持ってないとこれは不自然なので入れときます。あとは水皮袋、要するに水筒ですね・・・」


「・・・・」


「服装も森の中ですし、もちろん長袖ですし・・・うーーーん、マスターなら、ある程度軽い皮の防具一式ですかね・・・靴はブーツか、んー森の中で暮らしていたのなら不自然じゃないですけど・・・マスターはどんな感じで村に行きたいですか?」


「楽に」


「ん~そうですね、少し不安ですけど、普通に歩きやすい靴でいいですか」


「・・・」


「剣が腰に下げれるように剣帯もつけておきますから、背中につけようとなんか思わないでくださいね」


「・・・」


 そ、そんなことし、しないし・・・するとしても、鞘を背中に固定するための紐?ベルト?かな、そんなものが必要になるし、リュック用意しているのに・・・さすがにしないよ、背中ふさがってるだろうし。


「あとはマントですけど、森の中ですし、地味なのを選んでおきました、茶色か緑か黒とかありますけど、どうしますか?」


「好きな色ないし、マリウスのおすすめで」


 派手なのは・・・まぁ、森の中じゃ目立つから普通のか・・・正直どれでもいい。


「茶色でいいですか?」


「了解~」


「自分の旅のことなのにやる気なさすぎませんか?」


「準備をしてくれるお母さんみたいなのがいるから・・・」


 ギギギと荷物のほうからこちらのほうへと振り向き、俺のほうをじっと見つめてくる。


「・・・」


「にっこり」


 心の余裕にスマイルを・・・


「はぁ・・・森の中ではここよりもっと足場悪いんですから、荷物の重さぐらい普通の道でも違和感なく歩けるように慣れておいてくださいね」


「えぇ・・・1週間で転移陣は完成するとかなんとかするって言ってなかった?」


「転移陣だけなら、1週間でできますけど、それ以外にも村の調査や、周辺の森の魔物のことや、転移を誤魔化すためのいろいろな工作とか・・・いろいろあって、そんなときにふとマスターがここにいることを想像して・・・狩りをする弓も、気配を隠蔽する技術も、足音を消すこと、森の歩き方の技術や・・・色々足りないのに大丈夫かなと思ったからこうして荷物をそろえたんですけど・・・」


「ありがとうございます~はは~」


「ちょっと疲れてきて、マスターが僕に向かって母と言ってるようにしか聞こえる気がします・・・一応この装備をしたホムンクルスを動かすことに慣れておいてくださいね、僕は少し休んできますから」


 はぁ・・・とため息をつきながら、自分の部屋へと戻っていくマリウス。


「ふぅ・・・なんか生きれるような気がしないでもないけど、ここまでされて・・・やっぱり無理とかは言えないよな・・・死ぬのはホムンクルスで動かすだけの俺だけど」


 そうして、俺は黙々と服や、荷物を入れて・・・ホムンクルスを動かす練習を始めた。

 書いてみたり、調べてみたりして、思ってみたけど、冒険って強くなければ、ハードモードだよね・・・うん。


 魔物が出る世界で旅をするってね・・・


 アニメを見ていると、ふと・・・本棚に目が映って、あ・・・ちょっと読み返したくなっちゃうな・・・とか思うことってありませんか?俺は・・・あります。ヘヘヘ

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