111.
4回・・飲ん・だ・・あ、れ・・・を・・・
なんかね・・・どんどん、飲んでくると、あれ?さっきより辛みが消えてなんかいい感じの味かもという気持ちが湧き出してきて美味しい?かな?なんてのを感じ取れそうになった。
そして、普通に夕飯を食べて、寝たんだ。
いや、だって、うん、・・・ね?味覚が狂うほど疲れたんだ・・・仕方ない。
そして、翌日マリウスから農場のほうへ連れ出され、椅子に座らされた。昨日あれが今日になってどんどん身体を蝕んでいたということを脳が思い出して・・・元気が欠片もない状態な俺。
前のほうにマリウス・・・こんな状態でなにかするのか~無理~と気力を振り絞り言ってみたが・・・
「身体があまり動かなくなっただけで、頭のほうはちゃんと動いていますから大丈夫ですよ。」
そして、マリウスの座学が始まった。
「生活魔法には、火、水、風、土という4つの属性があるのはもう知っていると思いますけど」
「それぞれの属性に良い、悪い相性があるのは、まぁ・・・マスターは昨日身をもって体験した復習ですね」
「例えば火なら水をある程度かければ消えますし、強い風が吹けば火は弱くなったりします。それに土をかぶせれば火は消えてしまいます。」
「水だって、強い火には蒸発してしまいますし、嵐が吹けば水は吹き飛ばされてしまいますし、土によって流れを止められてしまいます。」
「風も土もそれぞれに何かしらの状況で相性が良くても悪くても、それが当てはまらない状況があるってことです。だから、同時に使う魔法の場合はそれぞれの属性の魔力を抑えないといけないんですよ」
「なぜ抑えないといけないのかは、マスターが昨日失敗したように、両手で同じくらいの魔力で違う属性の魔法を使った場合それぞれの魔力が揺れてうまくいかないんですよ」
・・・
「それを先に教えろみたいな目線がありますけど、人それぞれの魔力とか感覚も違いますし、僕がこうなると言って、マスターが僕と同じ量の魔力でやったとしても、必ずしも同じ結果にならないですから・・・」
「もしマスターの魔力が火の魔力よりだったら、水の生活魔法を火の生活魔法と同じ量の魔力でもできたりなんてのもありますし・・・これは個人で頑張ってやってくれたほうが楽なんですよ・・・文句もポーションを飲ませて・・・黙らさせられますし・・・」
・・・
「大丈夫ですよ、震えなくても・・・飲ませただけじゃ人は簡単に死にませんから、大丈夫です」
「今でもそういう教育をやっているところもあるんですけど、基本的にこの同時にやる生活魔法なんてのは教えませんから・・・それに攻撃魔法で教えるところも自分の得意属性とそれを合わせる形でやると思いますし・・・うーん、たぶんないですよ?」
「まぁ・・・今回教えるのはこれができる前提である合成魔法ですけど・・・今日ポーション飲ませてやると言ってもマスター逃げますよね?好きな時に言ってください・・・当たり前のことですけど、深夜とかはなしですよ?」
さ、寒い、手が・・・・冷たい・・・ハロウィン?知らない子ですね。