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泥のダンジョンマスター  作者: ハル
116/255

109.


 生活魔法をできるようになってから、1か月、この頃になってからようやく出す威力?形か・・・そんなのを調整できるようになってきていた。


 火だったら掌ではなく、指先から出せるようになった。それによって消費魔力が!!!・・・掌で発動させているときよりも微々たる量だが減った。・・・この生活魔法、正直野外なら枯れ枝を探してから、たぶん村とかなら薪に着火するだけだと思う・・・だから、そう長い時間生活魔法を発動させなくても火着くよな・・・なんて慣れてきたら、思い始めてはいたが・・・何度もやる気をなくして立ち直ってると初めの頃と同じように掌から火を出していても、長く持つようになっていることを実感したので、実際旅に出たらそこまで活躍するような気がしないでも、火・水・風・土のローテーションで練習をしている。


 水は・・・指先からぴゅーっと勢いよく出せるようになった。そして、両手で器のようにすると飲みたい量を溢れ出ない程度に調整できるようになったのだ!!・・・器にしても、指先に隙間から徐々に水が漏れ出てゆっくり飲むと飲む量より漏れ出た水の量が多くなるけど・・・。


 風?勢いよく出せるようになった・・・うん、熱風なんて俺にはできないんだ・・・マリウスに相談しても・・・『え?別に普通にこれで乾きますよ?』と言われた・・・熱風のほうが・・・あれ?ん?ドライヤーってなんで熱風と冷風があるんだ?・・・まぁ、いっか。


 土は器のような形にできるようになった!1mも上から落とせば割れるけど・・・普通か、表面がザラザラとしていて『ん・・・これで食べると崩れたりしたら土も一緒に食べることになるのかな』とか思っていたが、マリウスが・・・『なんで土の器なんですか・・・石にすればいいじゃないですか?』と言われた・・・石にするとそれだけで食べるやる気がなくなる・・・魔力切れ的な意味で。御飯用、みそ汁、焼き魚、サラダ・・・いっぱい器いるやん・・・マリウスに相談してみると。


「焼き魚の器を大きくして、みそ汁以外全部そこにいれればいいだけじゃないですか」


「見た目汚いやん?」


「あぁ・・・そんなことですか、それにこんな食事なんて旅の最中、魔物とかある程度駆除されている街道を旅しているときでさえ、無理ですよ・・・いえ、やろうとすればできなくもないですけど・・・そんな普通しませんよ?」


「・・・無理?」


「旅の食事に夢を見すぎかと」


「あの冒険者とかの食事とか見るとできそうな気がしなくもない」


「あれはこのダンジョンの上に街があるから、あんな食事ができるという話ですよ?旅とは全然違います」


「そっか・・・」


「・・・旅の食事を豊かにしたいのなら、食べられる野草図鑑や、キノコ図鑑、木の実図鑑なんてのと、簡単に食べられる魔物の美味しい部位図鑑とか僕が持っていますけど、見ます?・・・いえ、覚えます?」


「・・・少しだけ」


 その4冊の分厚さと・・・軽くめくって・・・ほとんどすべてが文字だけの説明文だけで心が折れた。





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