さようなら
1,2,3、と数えていく。
階段上って、上へ上へと。
最近ようやく気付いたのです。
僕はいらない子だったと。
1,2,3、と数えて昇っていくの。
僕は悪い子いらない子。
興味がなくなればすぐにポイされる子。
立ち止まらずに、1,2,3。
高くなってきた。
でも僕は止まらない。
いらない子はどこへ行くか知ってるかい?
ゴミ箱、くずかご、ポリバケツ。
とにかくふたのあるものの中へ。
一度興味を持ってもすぐに消されて。
これいいな、ってされても証拠隠滅されて。
僕は何だったのだろう。
やっぱりイラナイコだったんだね。
ありがとう、分からせてくれて。
ありがとう、教えてくれて。
僕なんかがいなくても楽しそうだね。
よかったね。
僕はもう必要ないね。
バイバイ、バイバイ、お元気で。
どうか願わくば。
本当にたまにでいいから。
僕の事、思い出してね。
さようなら。
バイバイ。
階段上りきった後。
僕は。
大きな穴へ。
身を、投げた。
さようなら、さようなら、お元気で。
気分が最高に沈んだ時。
思い浮かぶ文章。
ただ、それだけのお話。