03
「あ、あのっ…」
「何ですか?」
「転入生…かな?珍しいね。夏休みは殆どこの学校に生徒なんて来ないんだけどな…。見学かな?」
「えぇ、そうですよ。1週間前にイギリスから帰ってきたんです。終業式の数日前にここの転入手続きを終えて転入したんです。」
「へぇ。あ、名前は?」
「僕はソラ。涼原ソラ。クラスは3-F。」
「よろしく涼原さん。俺は本城湊馬。クラスは3-Cだよ。」
名札を見たとき今時カタカナで“ソラ”なんて珍しいなぁと思った。
そういえばイギリスからって言ってたから帰国子女なのかな?
日本語もうまいし…。
「本城…君でいいのかな?」
「あ、あぁ湊馬でいいよ。呼び辛いでしょ。」
「あ、じゃあ湊馬君、そのいつも図書室に居るんですね。」
「え、あぁうんそうだよ。」
「どうして図書室なんですか?」
「ここが落ち着くんだ。俺の安心できる場所。」
「そうなんですね。…分かる気がします。」
「ありがとう。」
俺と涼原ソラは1時間くらい話をしていて
涼原ソラの携帯に着信音が鳴り出した。
「いけない!そろそろ迎えが来る時間だ…。」
「そっか、気をつけて帰るんだよ。」
「ありがとうございます湊馬君!!話せて嬉しいです!!」
そう言って彼女は図書室を後にした。
俺は不思議な出逢いをしたと思う。




