24話 婚約者探し①
〜リーファ視点〜
「はぁ、いい人なんてなかなかいないわ」
「ではこちらの男性はどうでしょうかリーファ様。おそらくリーファ様の好みだと思います
私、リーファはお父様に言われて婚約者を探している。見つからなくてもいいと言われてるけど、自分のためにも見つけておきたいと思っていた
この人は私のメイドで今は婚約者探しを手伝ってもらっている
そして今写し出されている男の人は私の超がつくほどのタイプで今までで一番かっこよかった
「この人は誰?」
「前にユアチューブで動画をあげていたものです。コメントで顔出しの質問コーナーをやってほしいという要望が多かったため今はライブをしています」
「そのライブが見たいわ」
「わかりました」
ライブはまだ始まったばかりで質問は始まっておらずラッキー幸運に思った
『今回は俺のことを出来るだけ知って欲しいということで質問コーナを開きました。個人情報以外ならなんでも答えます』
そう言った瞬間にすごい量のコメントが流れた。おそらく質問なのだろうけど一瞬で流れてしまうため読むことができない
これには色音さん?も困った顔をした。困っている顔もかっこいい!じゃなくてこれじゃあ質問なんでろくにできない
『じゃあ俺がこの配信に入った時の番号を言っていくから当てられた人が人が質問してきてくれる?このままじゃ何も読めないまま終わっちゃいそうだから』
『じゃあまずは一番さんからしようかな』
ちゃんと一番目に入ってきた人を優先させてあげるの優しい
『色音さんは彼女がいますか?』
おそらくみんなが一番聞きたいであろう質問をした
『いないし、いたこともないですね』
これは本当のことだなと思った。私は嘘をついた時が生まれながらにわかるのである。お父様に聞いたけど、私は普通の人より感覚が鋭いらしい
「よしこの人に会いに行くわよ」
顔良し、性格良し、声も綺麗付き合いたくない要素など一切なかった
「お待ち下さい王女様、一つ大切なことを忘れております」
「そんなのある?」
「色音さんは女性に興味が全くないかもしれません」
確かに可能性はある。ここまで完璧なのに彼女がいないというのは女性に興味はないのではないか
『じゃあ次に520番さんどうぞ』
『色音さんは女性に興味がないんですか?」
私が言いたいことを言ってくれた、考えることは同じなのだろう
『興味はありますし付き合ってみたいとも思いますよ』
「どうにかしてこの人を特定して会いに行くわよ」
「分かりました」
ふふっ、絶対に見つけて捕まえてあげるわ
1話で終わらせるつもりだったのですが、予想以上に話が進まず後何話かリーファ視点が続くと思います
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