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20話 突撃班

「あの・・・・・・」

「どうしたんですか?」


どうしたんですか?じゃねぇよ!どういう状況?

あっ、淳のやつ必死に笑いを堪えてやがる、伝えといてくれよ


「敬語をやめてくれませんか?ほらっ、俺のほうが年下ですし」

「分かったわ色音様」

なんで様は治さないんだよ


「様もやめてほしいです」

「組織の間で様呼びは絶対になってるのだけど・・・・」


小声でなにか言っていたが耳がいい俺はその声が聞こえてしまった


「組織?」

「知らないの⁉︎色音で検索したら一番上に出てくるわよ」


逆にそんな驚くことかな⁉︎別に自分の名前を検索したりしないと思うけど・・・・


「本当に知らないのね、あんまり自分の評価を気にしないタイプ?」

「気にはしますけど自分の名前を調べるとか気持ち悪くないですか?」


自分の名前を自分で調べるとか恥ずかしくてできないでしょ


「全然そんなことないし私たちは色音さんの全てを肯定するけど・・・・」

どこの宗教だよ!もはや洗脳だと思われても仕方ないぞ


「まぁ本当になにも知らないのだったら教えてあげるわよ」

そう言って才花さんは話し始めた


「まず色音様突撃隊という組織があるの」

前提条件がおかしくない⁉︎なんだよ色音様突撃隊って


「そこには8桁を超える会員がいるの、ちなみに会員費は毎月3000円よ」

8桁もいるの⁉︎この国の総人口って5500万ぐらいじゃなかったけ凄くお金が溜まりそうですね!


「その中に突撃班っていうのが4人いて会員費はグループの創設者の人と突撃班で5等分するの」

一生遊んで暮らせそうだな!


「そのお金は全て突撃班の人が色音様の個人情報特定のために使ってるの」

は?頭おかしいんじゃねぇの?狂ってんじゃん


「それで突撃班の人が手に入れた情報は全ての会員の人たちに渡すの」

それだけじゃ会員の皆様は納得しないでしょ


「だから嬉々として会員費を払ってるのよ。たまに10倍の会員費を払ってくる奴もいるるくらいなのよ」

なんで会員の皆様は納得するんだよ!俺の情報を渡すだけで嬉々として金払うとかやべぇ奴の集まりじゃん


「ちなみに住んでいるところはだいたいバレてるし本名もバレてるよ」

「はっ?なんで?」

「突撃班の人が見つけたっぽい」

どこでそんなんバレるんだよ


「私が知っているのはこれくらいね」

「そうですか、ありがとうございます」


思わず現実逃避してしまうほどの内容だったな・・・・


これまでの人生で一番濃密な時間を過ごした気がした

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