12話 男がナンパしてる!!
「本当にここであってのか?不安になって来た」
俺は今become famous事務所の前にいるのだが建物がでかすぎて不安になる気持ちと場違い感を感じた。
「すみませ〜ん。色音と言う物なのですがどうすればいいですか?」
勇気を振り絞って建物の中に入り受付をしている人に声をかけた
「お話は伺っております。3階の168番の部屋でプロデューサーが待っております」
いい人そうだな。丁寧に教えてもらったしそれなりの対応を俺もしよう
「丁寧にありがとうございます。お仕事頑張ってくださいね」
俺は笑顔でそう言うと受付の人は顔が真っ赤になった。
「あっ、すみません一つ忘れていることがありました。これからの仕事をスムーズにするために私と連絡先を交換しないといけないんです。」
そう言われると断る理由もないので頷こうとした瞬間に周りから受付の人に対しての批判の声が上がる
「嘘だから騙されたら駄目だよ」 「あれで騙されるなら私も騙せるかな?」 「確かに騙せそう」
半分以上がアウト発言し流石に怖くなった俺は急いで168番の部屋に向かった
「失礼します、色音です。今日はお時間いただきありがとうございます。」
そう言い長らく俺はドアを開けると20代くらいの女性が座っていた
「初めまして。私の名前は一ノ瀬春香あなたのプロデューサー兼ディレクターよ」
「初めまして。色音こと星名マサトですよろしくお願いします」
ガチガチに緊張しながら言うと一ノ瀬さんが笑った
「そんなに緊張しなくても大丈夫よ。リラックスして」
「ありがとうございます。おかげでリラックスできました。」
感謝を込めてとびきりの笑顔で言った
「なるほど、確かにこれは男慣れしてる私に任せるはずだわ」
小声で何かを呟き考えている様子だった
「まぁそんなことより早速色音に仕事の依頼があるの」
「なんでしょうか?」
「1ヶ月後にあるライブに出てください」
この言葉には流石に驚いた。ライブは事務所に入ってすぐにできるものなのではないと思っていたからである。まぁこの時代では普通のことなのかも知れない。
「分かりました」
「やる気は十分みたいですね」
「もちろんですよ。そういえば俺が何番目に歌うかって知ってたりします?」
「知ってますよ。確か一番最後ですね」
「はっ?なんで俺なんかが?」
それから色々と俺の話を聞かされて、そこで改めて俺の影響力について理解した。自分の名前を調べたりすることがなく知らなかったが、色音と調べると「世界一」という言葉が書いたサイトがたくさんあった
「分かりましたか?なのでこれから外出する時は変装してくださいね。必ずですよ」
そういって念を押された後俺は事務所を出た
「淳との待ち合わせにはまだ早いけど先に行って時間潰しとくか」
そう思い歩いているとなんとも奇妙な物を見た
「なぁ俺と一緒に遊ばねぇか?」
「すみません用事がありますので」
なんと男が女の人をナンパして振られたのである。まぁ男の方は明らかに貧乏な感じがするけど女の人は明らかに高級そうな服を着てるもんな
「お前俺のこと馬鹿にしてんのか?男に誘われたんだから大人しくついてこいよ」
「なんで男の人に誘われたらついて行かないといけないですか?」
その通りな回答をするとさらに男は怒っりはじめた
「なら強制的に連れて行くだけだ。男の俺が女のお前になにかしても問題にはならん」
最低なことを言い放った。流石にこれは助けないとまずいことになりそうだ。
「お前俺の女になんか用?」
「チッ、もう男がいたのかよ」そう言って去って行った
「すみません勝手に俺の女とか言ってしまって」
「いえ、全然大丈夫です。助けてくださってありがとうございました」
「これからは気をつけてくださいね」
「分かりました。さようなら」
女の人はそれだけ言うと走り去って行った。
「女の人がナンパされるなんて珍しいこともあるもんだな」
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「ただいま戻りました」
先ほどマサトに助けられた女性が絶世の美少女に向かって言う
「ありがとう、完璧だったわ。それにマサトという殿方にもさらに興味が湧いたわ。あの人のことを徹底的に調べて」
「お任せください」
「ふふっ、頼りにしてるわよ」
ついにメインヒロインを登場させました〜。誰とはいいませんが
このままメインヒロイン登場させなかったら「メインヒロインなにそれ美味しいの?」になるところだったので危ないところでした




