第31回 こぶとり 5
おじいさんのありがた~い おはなし。
「おおえやま? 明日、朝から、すけじゅーるはいってるのになぁ」
こしきぶからの れんらくがとどいた はくがさんみは 頭をかかえていた。
明日は、あふさかやまで、せみまるとのせっしょんがよていされていたそうな。
それでも、こしきぶのたのみは ことわれない。はくがは、とりあえず、ぎたーと、「はふたつ」をもって出かけて行ったそうな。
さて、はくがが すざくもんをとおりかかると えっじのきいたでぃすとーしょんさうんどが……。
「こんどは、ぎたーばとるか?」
せんじつの せっしょんで、めいき「はふたつ」をとられたおにが、こんどはぎたーばとるをしかけてきたのだそうな。
「きょうは おおえやまにいそいでいるので……。」
「おお、『しゅてんどうじ』でらいぶか?」
「さあ?歌ひめに よびだされた。」
「あそこには、ぶーという うくれれのたつじんがいてな。」
「ぶー?」
「みためは さえないおにだが、やつらのさうんどのかくだ。」
「ん?」
「らいぶばとるじゃないのか?」
「そうなるのか? ん~。」
「じゃあ、らじょうもんからもってきた これをもっていけ。」
と、すざくもんのおには げんじょーぎたーをおいて さっていったそうな。
さて、そのころ「しゅてんどうじ」では、都にかしらのさけを買いにいったおにが、うでを切られたと。おおさわぎであった。
「どうしたんだ?」
「なんか、いきなり、こわそうな男が刀をふりまわしてきた。」
「『てめーら、にんげんじゃねぇ』とか、いってなかったか?」
「おお!あのどうだぬきの いしゃか?」
「いや、なんかおいしそうななまえだった。」
「おいしそうな?」
「そうそう、つなさんって」
「つなさんど?」
「けらいが、『つなさん』ってよんでた。」
「また、おにたいじか?」
「おれら、人は集めたけど、さらってないぞ。」
「『よりみつしてんのう』って名のってた。」
「よりみつしてんのう?」
「それ、さいきん うりだしちゅうの ゆにっとじゃないかな。」
「それより、こんやのらいぶ どうする?」
「うでがなかったら、どらむはたたけないなぁ。」
どらむがいないと……。おにたちは、りずむましーんつかうか、からおけにするか。だいやくたのむかと、なやんでいると。
「それ、おいらにまかせてくれないか。」
「あなたは?」
「おいらはどらまー、やくざなどらまー。」
「ぼす?」
「ほえるやつ?」
「今はまだ、ほえねぇが、あらしをよぶぜ。」
「いいんじゃね。」
「かおのおおきな、じめんたたく どらまーより、いいかも」
「いけめんだし」
しょーとかっとの さわやかいけめんが、わらった。
「そんなこともねえけど、しょうじなら やぶれるぜ。」
「すげー!」
「それかー!」
「まあな」といって いけめんは ぶらんでーぐらすをかたむけた。
【ごきょうくん】
おじいさんとのやくそくだよ。
ぶかは ていきてきに しぬけど、
ぼすは しなないおやくそくだぞ。
【ごきょうくん】が大事
基本ひらがな書きです。
子孫が寝る前におはなししてあげてください。
もういろいろまざってますが、元ネタわかりますか?