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おじいさんの ごきょうくん  作者: Kengosan
第3章 こぶとり
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第28回 こぶとり 2

おじいさんのありがた~い おはなし。

小学3年生レベルの漢字をつかってます。

 そのころ都では 夜になると 町のわかものたちが すがたをけしてしまうじけんおこっていたそうな。なんでも 夕方になると 「くらぶ」という なぞの言葉をのこして いなくなり、朝になると ふらふらになって かえってくるのだそうな。

 また、きぞくの男が、若い女の家に 夜なかにいくと へやには「今日はぶかつ」という書きおきがあったそうな。そのうち そのきぞくたちも「ぱぱかつ」とか「あんけん」とかいいながら 都からすがたをけすようになったのだそうな。

 ところが。若い娘たちのなかには 朝になっても帰ってこないものもおったそうな。 


 かんぱくどのは このことにたいそう心をいためられて せいめいにうらなわせたところ「しゅてんどうじ」に ふうきじょうの問題があるらしい。

 そこで よりみつと、やすまさというむしゃに 取りしまりを めいじたそうな。


 かげがうすく わきやくあつかいが多い やすまさには、有名なつまはいるが 子分はとうぞくしかいない。やすまさは まず、そのとうぞく はかまだれに ようすをさぐってくるようにめいじたそうな。 


 はかまだれが、おおえやまについて「しゅてんどうじ」にむかう道をすすむと、道みちに若い女の子が立っている。じじょうを聞こうと近づくと、

「おじさん ぱぱかつのひと?」

「ぱぱかつ?」

「今月 うりかけが のこってて たいへんなの」

「うりかけ?」

「たすけて!」

「うん、たすけにきたんだ。」

「じゃあ じゅうまんえんちょうだい。」

「じゅうまんえん???」

 そこに かめらまんを したがえた はなますくのおとこがやってきて

「なにしてるんですか ぱぱかつですか はんざいですよね けいさついきますか?」

 はかまだれは あわてて にげていった。


 はかまだれがしらべたところ「しゅてんどうじ」は「くらぶ」というもので、若い男女が集まっており、「しゅてんどうじ」のまわりには、わかものめあての いろいろなあやしい店や「くらぶ」ができており、なかでも「ほすとくらぶ」という「くらぶ」が はでなかざりつけで、若い男の子ののしゃしんをかざって、女の子を集めているらしい。


「ん~。そのほすとくらぶってのが あやしいな」

「そうなんですが、男は 入れないようで……。」

「まあ、そうかもな。いけめんだったら そのほすとってのになれるんかなぁ」

「ないていって やつですね。」

「まあ、むりだな べつの手を考えよう。」

「わが君、あなたは じゅうぶんに いけめんですわよ。」

と、つまの いづみしきぶが いうと

「そうかぁ。まぁやってみるかなぁ。そうかぁ、おれいけめんかぁ。」

 なんだか やすまさがてれている。はかまだれがあきれていると

「わたしが いってこようか?」

と 娘が話にはいってきた。

「いや おまえにもしものことがあったら、ぱぱはしんぱいだよ」

「だいじょうぶよ。このあいだの 歌会も あさぼらけおやじしか 声かけてこなかったし。」

「え?おれのるすちゅうにそんなことがあったのか、よし、ぱぱがこらしめに…。」

 やすまさは、刀を手に たちあがったそうな。

「だいじょうぶ。ちゃんと むなぐらつかんで 歌よんでやったら にげちゃったわよ。」

と、とくいそうにいって、

「その おおえやまね。」

「おまえ知ってるのか?」

「おおえやまには『しゅてんどうじ』っていう『くらぶ』があって、まいばん だんすばとるや らいぶをやってるの。で、わかものがあつまっておおさわぎしているの。」

「ふん、それと『ほすとくらぶ』ってのは」

「まあ、聞いて、わかものが集まるところには お店ができるの。すたばとか くれーぷやとかね。」

「すたば?くれーぷ?」

「まあ。そんなけんぜんな店ばかりなら いいけど。げーせんとか からおけとかできて…」

「げーせん?」

「おれ からあげなら好きですぜ。」

「おまえはだまってろ!で?」

「そのうち 男の子あいての ふけんぜんなおみせができるの」

「ふけんぜん、いかんなぁ。」

「でも 若い、いけてる男の子は、そんなとこ行かなくてもいいの。で、そんな店のおねえさんは 毎日、おじさんたちのあいてをすることになるの」

「うんうん って おまえどこでそんなことを……。」

「そんな おねえさんたちの いやしの場が ほすとくらぶ ってわけ。」

「ここまでは そんな悪い気はしないなぁ」

「そこが問題なの お店には いけめんのおにーさん。とてもやさしくしてくれる。で、おねーさんたちは、そのおにーさんのために どれだけお金をつかえるかって、きそってるの。」

「男みょうりにつきますね。うらやましいなぁ」

「だから、おまえはだまってろ」

「そこが問題なの おにーさんたちは 自分のおしたちに たくさんお金をつかうようにさせるの。そうすると、お店のなかのすてーたすがあがるって、で、おねーさんたちは うりかけって しゃっきんをして 高いしゃんぱんいれたりするの。」

「ん?そういえば うりかけのこって っていってましたね。」

「それで しゃっきんかえせなくなってってか。それって、『しゅてんどうじ』かんけいなくね?」

「まあ、そういうことね。まあわたしがかいけつしてあげるわ。」

「おれ、いらなくね?」

はかまだれがおちこんでいる。

「おまえ、どこからそんなこと?」

「わたしは、こしきぶのないしよ!」



【ごきょうくん】

おじいさんとのやくそくだよ。

こてんのちしきはたいせつだよ。



【ごきょうくん】が大事

基本ひらがな書きです。

子孫が寝る前におはなししてあげてください。


まあ、いろんな説話が混じってますけど、

どうやら、この子が主人公?

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