第21回 おんがえし 4
おじいさんのありがた~い おはなし。
さて、このよひょうのとなりには またはちというわかものが おすぎという としおいたははおやと すんでおったそうな。
さいきん となりの よひょうのいえから
「うちの おつうはかわいいな うつくしいな」
と、いうこえが しょっちゅう きこえてくるようになって、どうやら よめをもらったらしいのだが、よめはそとにでてこないし、こえもきこえない。それで、どんなむすめか。きになって、きになって とうとうかべにあなをあけて こっそりのぞいてみることにしたそうな。
あけたあなからのぞくと、このよのものとはおもえないほどの うつくしいむすめが、すわって ごはんをたべていて、
「すいーつもあるからな。それにしても おつうはかわいいな、うつくしいなぁ。」
つうのよこで、よひょうがうれしそうににこにこしていたそうな。
「いたっ!」
「あんた なにを よそさまのいえを のぞいているんだい。」
いきなり おすぎかあさんに みみをひっぱられた またはちは
「となりのよめが うつくしくて、おらも あんなうつくしいむすめが よめにほしい。」
「なにいってんだい、どんなもんか みてやるわい。」
と、おすぎがのぞくと とてもうつくしいむすめが、ごはんをたべている。
「いいもん くってるね。でもなんで、よひょうのやつは くってないんだ。 あ~ぁ、めしは よひょうが よういしてるんだ。うむ、なるほど…。」
「またはち あんた わんちゃん あるかもよ。」
「かーちゃん、それはふりんっていうんだぞ。」
「いや あれは ふうふじゃないね。ぱぱかつってやつさ。」
「ぱぱかつ?」
「わかいむすめが おじさんに おいしいごはんや すいーつてもんをたべさせてもらって おこづかいをもらうってやつさ。」
「かーちゃん、おれも ぱぱかつして おいしいごはんや、すいーつってもんが くいてえ。」
「ばかだね。あんたは おこづかいをあげるほうだよ。それにさ、つうほうされたら、けーさつで かつどんたべることになるよ。」
「かーちゃん、おれ、かつどんもたべたい。」
「ばかだねえ、けーさつでくうめしは くさいめしっていって、とてもくさいんじゃぞ。」
「あのくさったろうくらいか?」
「あのくらいは くさいじゃろうね。」
「じゃがのう あのかわいそうなむすめを たすけてやったらどうかのう。おんがえしってやつじゃよ。」
「いや、かーちゃん。このまえ、きずついたつるを たすけたけど なーんもなかったぞ。」
なんと、あのときの こころやさしいわかものは またはちだったそうな。
「よのなか、そんなもんよ。ま、そのうちむすめはでていくとおもうぞ。」
「いや、いや、かーちゃん。あんなうつくしいむすめが よひょうと あんなことやこんなことを…。」
「あのようすじゃ だいじょうぶじゃろ。よひょうはなーんもでけん。」
そのよる またはちは、かべにみみをあてていたが、よひょうのいびきしかきこえない。
のぞいてみると おつうはだまってすわって、おいしそうにすいーつをたべている。
「かーちゃんのいうとおり なんにもおこらないなあ。」
それで またはちは かあちゃんのいう わんちゃんを まつことにしたそうな。
そんなあるとき、となりから いいあらそうこえが きこえてきたそうな。
そのうえ そとからは みょうに ようきなおんがくが ながれてきた。
「うるせーぞ!」と おすぎかーちゃんがかべをどーんとたたくと
「これは もめてるみたいじゃの」
「かあちゃん わんちゃんか?」
「おお、おこづかいのけんで もめとるようじゃ」
「かーちゃん、たすけにいこうか?」
「まてまて、おー、よひょうもわるいことしてるようじゃの、おまわりさーんって、たすけをよんどるぞ。」
「かーちゃん、おまわりさんよぶか?」
「いやいや、はなしがまとまったようじゃのう。もうすぐでてくるぞ。いまじゃ。」
「かーちゃん、なんと こえかけたらええんじゃ。」
「うまいめしでもくわしてやるって でもいえばついてくるさ。」
「そうか やってみる」
「ありーす。いちごね。こんどあんけんあったら、もっとつんでね。」
つうは いみふめいな ことばをとなえて そとにでてきた。
それから まちのほうへ さんぽほどあるくと たちどまってしまった。
「あれ?なんだっけ? まあいっか。」
そこに またはちが おいついて
「お、お、おじょうさん。うまいめしでも……。」
「めしだけ?」
「いや、ほかにもいろいろ、すいーつとか、」
「とか?」
「いちごとか」
「また、いちごかよ、まあいいか。」
またはちは おつうをいえにつれてかえると。
「かーちゃん、うまいめし! それにすいーつと、いちご」
「おうおう、まってな。」
おすぎかーちゃんは、にくじゃがと、ほしいもと かごにもったいちごをもってきたそうな。
「これ.、うまいめし?うけるー。」
「かあちゃんのにくじゃがは うまいんだぞ。」
「これもくいな。すいーつじゃ。」
と、おすぎかーちゃんは、おわんにたっぷりの おしるこをだしてきたそうな。
「てか、すいーつっていわないから、かえる!」
と、いってたちあがると ばーんとおわんをひっくりかえしてしまい、おしるこが おつうの きものに たっぷりかかってしまったそうな。
「あらあら、きがえがひつようだね…。そうじゃ、わしがわかいころにつかってた きものがあったかねぇ。」
というので、となりのへやで おつうはきがえることにしたそうな。
「けっして みないでくださいね。」
「みないでくださいね」っていわれると、みたくなるのが おやくそくなので、またはちは きになってしょうがなかったそうな。で、こっそりとのぞくと。
しろい、しろい、しろい……おんなの、は、は、は? はね?
なんと つうの きもののしたはしろいはね…なんで? つる?
なんと よひょうはふくのしたを しらなかったそうな。。
またはちが、おどろいていると おつうと めがあってしまったそうな。
「とうとう、みてしまったんですね。あなたがしんせつに わたしをたすけてくれたから すこしでもおんをかえそうと……。もうわたしは ここに いることはできません。」
なんか がくげいかいのせりふのようだ。
「いや、なんでここで、げんさくにかえるんだ?」
「さようなら…。」
つうはでていってしまったとさ。
「つう、もどってきてくれたんか?」
「ん、あんただれ?」
【ごきょうくん】
おじいさんとのやくそくだよ。
「けっしてみないでください。」はおやくそくだぞ。
【ごきょうくん】が大事
基本ひらがな書きです。
子孫が寝る前におはなししてあげてください。
まあ、またはち おすぎ 親子ですからw
元ネタわかるひとはいるかな?
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