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おじいさんの ごきょうくん  作者: Kengosan
第1章 はじまり
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第17回 ぱらら~、ぱららららった ぱらら~♪

おじいさんのありがた~い おはなし。

むかし むかし あるところに おにがしまという しまがありましたとさ。

そこでは おにたちが なかよく しまのたからをまもってくらしておったそうな。


ところがあるひ 「惡」のまーくの はちまきをまいたおとこが、

いぬと、さるをひきつれて せめてきたそうな。

そのおとこの あまりのつよさに かわいそうに おにたちは ころされたそうな。

しまのたからを すべてうばうと ひをつけて そのおとこは さっていったそうな。


いきのこったのは、ぜんしんきずだらけの おにが1ぴき だったそうな。

「このうらみを…」

おには のこったふねにのって おにがしまから なんとかだっしゅつしたそうな。

ところが やっとたどりついた えどのまちで おには とうとうたおれてしまったんだそうな。

そこに たまたま おやくにんさんが とおりかかったので、おには もっていたすべての おかねをだすと

「これで どうか なかまたちのうらみを はらしてください。」

と、いって しんでしまったそうな。   



そのころ あくたろうは おにたちからうばった たからもので ぜいたくなくらしをしていたそうな。

「あくたろうや しょうらいのために おかねをたくわえておくことが かんじんじゃ。それに おかねは よのためひとのため というてな。ひとのために つかってこそじゃ」

「うるせー、じじいは だまってろ。ちゃんと こぶんを やとってるじゃないか。」


あくたろうは おかねをもっているので わるいなかまが たくさんあつまって きていたそうな。

もとのけらいの いぬとさるは、おじいさんが めんどうをみていたそうな。


そんな あるひのこと

「じいさま あくたろう ごはんですよ。」

おばあさんが、ゆうごはんができたとよぶと、

「そんな まずいめしくえるか。さけもってこい!」

あくたろうは おばあさんがよういした ゆうごはんを ひっくりかえしてしまったそうな。

「おさけは きのう おまえがぜんぶのんでしまって……。」

「うるせー、だれのおかげで こんなりっぱなやしきで いいくらしができてると おもってるんだ。」

「あくたろう! ばあさまに なんてことを……。」

「うるせー、じじい」と あくたろうは じいさまに なぐりかかろうとしたそうな。

「それは いけません わんわん。」

「おやめください。 うっきー。」

いぬとさるがとめにはいりますが、あくたろうとこぶんたちは いぬとさるに なぐりかかります。さるはあわてて やねにのぼりましたが、いぬは きずだらけになって、でていったそうな。

 それから、あくたろうは こぶんたちと よるのまちへ でかけていったそうな。



いぬが いきもたえだえに まちかどにすわりこんでいると、ちょんまげをななめにしたおとこが、

「おれは あそびにんの きんさんてもんだが よかったら なにがあったか はなしちゃくれねぇかい。」

「いや、あそびにんって せんとうちゅうに おどったり うたったり おおげさにすべったりするやつだろ そんなやつに はなすことなんか ないぜ。わん。」

あそびにんの きんさんは がっくりと かたをおとして さくらふぶきを ちらちらみせながら さっていったそうな。


そのあと いぬは ちかくの ぼろいおてらににげこみ そこにいたおいしゃさんになおしてもらったそうな。

「くすりだいを」

「かねはいらねえよ。」

「じゃあ、おさけを」

いぬは、おさけをかってきて おいしゃさんにわたしたそうな。



そのころ あくたろうは わるいなかまたちと おねえさんがいっぱいいるところで たのしく すごしていたそうな♡。


ところが、いきなり まわりがくらくなり、どこからか………。

ぱらら~、ぱららららった ぱらら~♪

と、とらんぺっとのおとが……


じゃらら~ん というおととともに しゃみせんのいとがとんできて、こぶんのひとりがつりあげられ、

ぱらら、ぱららららら~♪ のあたりで、こぶんのひとりが かんざしに さされた。



あわてて あくたろうと、のこったこぶんたちが やしきに にげかえると、

そこには、おじいさんが まっていたそうな。

「あくたろう こんどという こんどは ゆるせませんぞ。すけさん、かくさん こらしめてやりなさい。」

なんと いぬは、いぬのかめんをとり、さるもさるのかめんをとり、

そして、こぶんたちと だいらんとうになった。 

こぶんのひとりが、おじいさんにちかづこうとすると、かざぐるまが びゅん。

なんと、きじのかめんをかぶったおとこが……。

「やしち ぶじだったのか。」


「さて、すけさん そろそろ いいでしょう。」

「えーい、しずまれ、しずまれ ここにおわすを どなたとこころえおる。」

「おそれおおくも さきのふくしょうぐん みとみつくにこうに あらせらるるそ。」

いぬ あらため すけさぶろうが とくがわまーくの いんろうをだした 

「みなのもの、ずがたか~い。」


あくたろうと こぶんたちは ぼうぜんとしながらも はんしゃてきに どげざをしたが、

あくたろうは かおをあげると

「もはや これまで、このしばかりじじいが ごろうこうであるはずはない。やっちまえ!」

と、かたなをぬいて きりかかってきたそうな。


そこに、まちいしゃが あかいさやの どうだぬきを さげて とびこんできて、

「やい、だまってきいてりゃ いいきになりやがって、てめえらなんか にんげんじゃねぇ、たたっきってやる。」

と、あたりかまわず かたなをふりまわしはじめた。


すると こぶんのひとりが、

「まって、おれにんげん」

「おれも」

「おれも」

「おれも」

「おれ いぬのかめんかぶってたけど にんげん」

「おれも さるのかめんかぶってたけど にんげん」

「おれも きじのおめんかぶって、くわれたけど にんげん」

みんなが、にんげんだと しゅちょうするので いしゃはこまってしまったそうな。


「そういえば、あくたろうは ももからうまれたんじゃったのう。」

「いがくてきには ももからにんげんは うまれねえ、てめえか?」


といつめられた あくたろうは

「おれは、おれ、おれ、おれ………。」


と、どこからか けいかいな さんばのりずむが ながれはじめた。


そして、きんぴかのいしょうをきて しろいうまにのったおとこが あらわれて、

うたいはじめたが、みんな あぜんとして おどってくれない。


「おどってくれなきゃ、やだやだやだやだやだ。」とだだをこねだしたそうな。


「あれが、かのゆうめいな……。」

「あまえんぼう しょうぐん!!!」


「うえさま、かようなばしょでは…。」

じいさま、あらため ごろうこうが とめにはいる。


「せいばい!!!」

と、しょうぐんさまが となえると あくたろうのこぶんたちは ぜんいんたおれてしまったそうな。




あくたろうは さんばさわぎの あいだに ひとりやしきをぬけだし。

くらいよみちを にげていた。 


なんだか、ものがなしい めろでぃーがながれてくる。


「おさむらいさん どうしたんですかい。」

「おー、おやくにんさん。あっちで………。」

もんどの わきざしが あくたろうの しんぞうを つらぬいていた。



「これにて いっけん らくちゃく」

さわぎが、おさまったところに さくらふぶきの あそびにんが あらわれたとさ。

 


めでたし、めでたし。



【ごきょうくん】

おじいさんとのやくそくだよ。

じだいげきをおじいちゃんとみると

こくごのべんきょうになるぞ。

いっしょに見ようね。

【ごきょうくん】が大事

基本ひらがな書きです。

子孫が寝る前におはなししてあげてください。


まあ昭和の時代劇がてんこもりです。

まあ一部ド〇クエ的要素もありますがw

とりあえず ここまで一番の長編になりました。


ここまでの登場人物が、第2章以降に再登場します。

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