表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/115

オレ様黒王子のフクザツな恋愛事情 ~80億分の1のキセキ~





『変わりたい』




ぼっちの叫びを一番に聞きとったのは

80億分の1人のオレ様黒王子でした。




あいつは隠キャとしてクラスに溶け込んでいるけど、

仮面の裏はSNSフォロワー数500万人超えの

子役出身の人気イケメン俳優。



しかし、肝心な中身は

私の人生にねじ込んでくる疫病神やくびょうがみだ。




訳あって彼の家で家政婦として働く事になり、

切っても切れないくされ縁に……。



あいつに目をつけられてから地味子人生が

ジェットコースター級に翻弄ほんろうされていく。




あいつは人一倍自分勝手だし。


『えっ! ええええっっ!! ちょ……ちょっと待って!! 私の髪を切っていいなんてひとことも言ってないっ!』


『ダメだった?』




異様に高慢だし。


『インスタのフォロワー数500万人の俺がSランクなら一般人のあいつはBランク。俺はナンバーワン以外興味ない』




強引な上に俺様だし。


『俺のモチベーションを上げるのも家政婦の仕事だろ? お前が他の男の話をしても俺には何のプラスにもならない』




憧れの彼には秘密を暴露ばくろするし。


『こいつの趣味オタゲーなの知ってる? 中高生で流行ってる王子様の恋愛ゲーム。めっちゃどハマりしてるの』




人生史上最低最悪男で、

簡単に私の気持ちを無視してくる。


『やだっっ!! 寝顔の写真なんて撮らないでよ』


『だ〜め〜。仕事をサボった証拠だから消さない』





地面を歩くような感覚で人の善意を潰していくし、

俺を褒めろとか訳わかんない事を言うし、

いきなりドラマのセリフを言って胸をドキっとさせてくるし、

芽生えそうだった恋心まで摘んでいく。



一度口にしたらキリがないほど

あいつにぶちまけたい文句が積もり積もっている。



それに、あいつの事なんて全然興味がないのに……。




「……俺、お前のそーゆーところ好きかも」




時たま私だけに覗かせる甘い顔が

恋レベルをグングンと押し上げていく。





※この物語はフィクションです。


執筆開始 2023/10/22

完結 2023/12/26


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ