“愛の華を見つけた人は、運命の人と出逢えるという言い伝えがある村!”
“愛の華を見つけた人は、運命の人と出逢えるという言い伝えがある村!”
私が幼い時、おばちゃんからそういう話を聞いた。
“愛の華”が咲く村に、私のおばちゃんが住んでいた話。
おばあちゃんが産まて住んでいた村では? みんな愛の華を探し出し
【運命の人と出逢い、結婚していた。】
ほとんどの人達は、“運命の人”の為! 幸せに満ち溢れていたという。
些細な事でも二人で喜び合い、愛を分かち合っていたらしい。
勿論! “愛の華を見つけることなく結婚した夫婦は、、、?”
普通の幸せか? 上手くいかず別居する夫婦も居たらしい。
ただ? この村では、“離婚する夫婦はいなかった。”
離婚をした夫婦は、他所の村に行く事になっていたからだ!
村で10年に一組は、隣の村や他の村に引っ越す者が居たらしい。
それは? “離婚した夫婦”とみんな分かっていたのだ!
*
でも何十年も前からその村で住む者は居なくなっていた!
みんな都心に行き、この村から離れていったのだ!
しかも、この村が何処にあるのか? 誰一人知る者が居なくなってしまった。
でも? 私はおばあちゃんが亡くなる前日、おばあちゃんにその場所をこっ
そりと教えてもらっていた。
どうしても愛の華を見つけたいとおばあちゃんに私からお願いしていたから。
それにおばあちゃんも“愛の華を見つけ、おじいちゃんと出逢えたと聞き。”
私もどうしても、運命の人と出逢いたくなったのだ!
『“愛の華って? どんな花なんだろうね?』
『“黄金色に輝いてるんじゃないの?”』
『どんな花か、おばあちゃんから聞いてないの?』
『“おばあちゃんは見れば分かると言ってたし、それ以上は何も話して
くれなかったのよ!”』
『ふーん、見れば分かるか? 本当に分かるのかな?』
『おばあちゃんがそう言ったんだから、絶対に分かると思うよ。』
『でもさ、本当にワタシも行っていいの?』
『別にいいわよ! それに一人だけで探せる自信もないしね!』
『“一人より二人か?”』
『お互い、恨みっこなしだからね!』
『分かってるって!』
『でもさ~楽しみだな~』
『そうだね!』
『“詩緒の運命の人ってどんな男性なのかな?”』
『そんな事を言えば? さや香の運命の男性ってどんな人なのよ!』
『“愛の華”絶対に見つけようね!』
『うん!』
・・・私はおばあちゃんに教えてもらった場所に真っ直ぐ進んだ!
気がつけば、、、?
“愛の華が咲く、おばあちゃんの生まれ故郷に着いていたらしい。”
『ねえ、着いたんじゃない?』
『・・・かもね! おばあちゃんが言ってた場所によく似てる気がする!』
『早速、“愛の華、探そうか!”』
『うん。』
私達はそれぞれ、“愛の華”らしい花を見つけ出した!
お互いにその花を見せ合い、家に持って帰る。
ただお互い、摘んだ花が違う事は気になっていた。
それでも? どちらかは間違いなく! “愛の華”に違いないとお互い
確信していたと思う。
『ねえ、詩緒が見つけてきた花さ? 何か起きた?』
『・・・ううん、まだ何も起きてない! さや香の花は?』
『ワタシの花も何も起きないんだよねぇ~』
・・・どちらの花も“愛の華”ではなかったのか?
少し諦めかけていた時、遂に私は運命の人と出会う!
『“君がそうなの?”』
『えぇ!?』
『“愛の華、持ってるんでしょ! ”そうだよね? じゃあー俺に着いて
きてくれる?』
『えぇ!? 今からですか?』
『“今からだよ、早く着いて来て!”』
『あぁ、はい!』
【ドスッ】
『余計な事をしてくれるねぇ~ あの場所は今は“シークレット”に
なってるというのに、でもこれで終わりだから! もう一人も既に殺して
おいたからさ、もう誰もあの場所に行かないはずだ! “魔の華”なんて
見つけてきて持って帰るなんてね! なんも知らないって怖いもんだね~
どうせ、昔の話を誰かに聞かされたんだろうな~! いやー怖い怖い!』
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




