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えへへ、お兄様!

「神楽坂さん?でしたよね?この人は王子様じゃありません!私のお兄様です。ま、まぁ王子様でも間違ってはないかもしれませんが……」


凜はそう言った。

そこは王子様は全否定してほしかったんだけど……。


「お、お兄様って!?この王子様が神沢 優だって言うの!?……そんなの嘘よ!」


神楽坂はそう言った。

ここまで否定されると少しだけ悲しくなるぞ…


「ほら神楽坂これを見ろ」


俺は、自分の生徒手帳を胸ポケットから取りだし神楽坂に見せた。すると彼女はとても驚いたような顔をした。


「全然違うじゃないっ!あっ……でも小さな泣きボクロの位置とか全く同じだ……。ってことはやっぱり貴方が…神沢 優なのね…」


どうやら信じてくれたようだ。


「そうだ。俺が神沢優だ。」


俺がそう言うと、周りにいた生徒、登校してきた生徒達皆が、信じられないと呟いた。


「ま、まぁ…王子様……じゃなくて神沢 優は神沢 凛の兄なのだから美形なのも当然よね…でもここまで変わるなんて!」


「お兄様は元々カッコイイのです!ですが、面倒くさがりの性格なので前まではしっかりとしてなかっただけです!」


凛は神楽坂や周りにいる生徒達にも聞こえるほどの声で言った。


「ありがとな。凛」


俺は、そう言い凛の頭を撫でた。


「えへへ、お兄様、くすっぐったいですよぉ」


凛は嬉しそうな声をだしてそう言った。

顔はかなり赤くなっている。


そんな時だった…


♪♪〜放送がなった。


『1年3組の神沢優君、担任の先生がお呼びです。登校しているなら職員室まで来てください。』


呼び出しをくらってしまった。

まぁなんとなくそんな気はしてたがな。


「ってことだから俺は行ってくるわ……」


「はい!お兄様!」


俺はその場から去り、職員室へと向かった。





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