ちょータイプ
ふぅ……
思ってたより遅かったな。足がかなりなまっているようだ。中3の時に凛と対決した時は10秒台前半出せたのに今回は10秒台後半だった。
やっぱりサボりすぎたよな……
あ、そういえば陸上部のエースの奴は何秒だったんだろうか?……
1着にゴールしたのは俺だから……アイツは俺以下のタイムだったってことだよな…。
怪我でもしてたんだろうな多分……
そうでもないと流石の俺も陸上部のエースには勝てないだろうし…
「おい!神沢っ!お前足はやすぎだろ!!」
そう言って俺の肩を叩いてくるのは体育の教師……確かこの教師は陸上部の顧問
「は、はぁ…ありがとうございます」
「驚いた!うちのエースよりも足が早いなんて!神沢、お前陸上部に入れ!」
「……え?いや、入りませんよ」
「どうしてだ!お前才能はオリンピック選手級にだぞ?!」
「いや、さすがに言い過ぎじゃないですか?……」
言い過ぎだよね?
「言い過ぎではない!とにかくだ、気が向いたら教えてくれ!俺も無理に入れとわ言わん。ただお前の才能は本物だ。神沢」
そう言い残し体育教師は去った。
才能は本物……ね。
「はぁ……」
俺は溜息をつき、少し離れたとこにボッチでいる石田さんの方へと向かった。
◇◆◇◆
神沢が走りきったあとクラスの女子達は皆神沢に目を奪われていた。
「ねぇ……神沢やばくない?色々と…」
「うん…すごくヤバいね。ほんとに……」
女子生徒のそんな語彙力もクソもない会話に女子生徒全員が頷いた。
「急にテストで学年1位を取ったと思ったら……今度は陸上部の子よりも早いタイムをだすし……」
「それに超カッコイイ……あたし、今の神沢ちょータイプなんだけど…」
「あ!、今前髪をあげるしぐさ!やばい最高!!」
女子生徒は皆まるで人気アイドルを見るかのような目をして神沢を見ていた。
今の神沢はそれぐらい……いやそれ以上に魅力的な存在なのだ。
「神沢…どうして急にあんなふうになったのかな?」
「さ、さぁ……。全くわかんない。」
「まぁ……とりあえずカッコイイからなんでもいいよね……」
「「「「「「そだね……」」」」」」」
意味のわからない理由で解決した。




