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面倒くさがりな、お兄様!

石田さんの言ってることがさっきと変わっている。教師の態度が嫌と言っていたのに今は俺に教えて欲しいからと言っている。


「……なぜ…お兄様なのですか?」


「神沢に聞いたら間違いがないから」


「それは先生でも同じですよね?」


と、凛と石田さんがお互いを睨み合っている。


「先生に聞くより同級生の方がいい。それに神沢の方が教えてるのが上手そう。私はそう思う。」


「なら、私が教えましょうか?お兄様ほどではないかもしれませんがそこそこの実力はありますよ?」


「ん。凛にも教えてもらう。でも神沢にも教えてもらう。私は2人に教えてほしい」


「……わかりました。今回はそれでオッケーします…」


凛はそう言って席に座った。

石田さんも座った。


「にしても、石田さんって俺ら2人に教えて貰うほど勉強に困っているのか?」


「神沢……それは嫌味?」


「いや……そんなつもりはないけど」


「私だって1位になりたい。いつも目標は凛にしてた。でも今回の結果でそれが変わった。目標にしている2人に教えてもらうことはとても心強いし、自信にも繋がる」


「なるほど……そういうことか」


と、俺は頷く。

そんなにしてまで1位になりたいものなんだな……。


「今更感あるけど…神沢はどうしていつもは点数を取らないの?わざとしてるんでしょ?」


「わざとじゃない。面倒くさいからちゃんと回答していなかっただけだ」


「そーですよ!お兄様はやればすごい人なのです!!」


「そーなんだ。今回はどうしてその実力を発揮したの?」


「留年を避けるためだ」


「なるほど…納得」


石田さん頷いた。


「お兄様は、とても面倒くさがりです。カッコイイ顔をしているのにきちんと手入れもしない。でも今日からは生まれ変わったのです!」


「ちょっと生まれ変わりすぎだと思う」


石田さんはそう言い笑った。


その後俺と凛と石田さんは3人で仲良くご飯を食べた。


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