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SS01:戴冠

「あっ……」


 私と担当教官だけの小型指令室にて、微かに漏れた焦燥の声を置き去りにし、机に透明な染みが広がる。どうにも自分の目が嫌いになりそうだった。


「どうした……あぁ、またか……」

「ごめんなさい……」


 伸ばしていた右手を胸に抱き、左手で握りしめる。これで()()()だ。まだ、この感覚には慣れないらしい。小さな罪悪感と共にそっと右目を覆う眼帯に触れる。


「布なら窓際に置いてある、すまないが今は手が離せん。拭いておきなさい」

「はい……」


 本当に忙しいのだろう、教官は最初に一瞥をくれただけで、もう資料に目を落としている。そんな様子をぼうと眺めながら、指示通り布を取り、机を拭き始める。つい一か月ほど前までは、こんなつまらないミスなどするはずがなかったのに……と、胸中で悔恨の情を渦巻かせながら机の反射に映る自分を見つめる。


 時に今日は忙しくない。と言うのも、先月敵国が仕掛けてきた大侵攻を退け、逆に我が軍が大打撃を与えられた故に新たな侵攻もなく、戦線での小競り合いも減っているからだ。もちろん私の異能による索敵は常に行われているが、酷使するような状況でも緊急性のある状況でもない。故に、いつも傍に居るあの子も……いない。


「あの、教官……ナミちゃ……いえ、No.73は今日は……?」


 返ってくる答えは分かっている。だが、聞かずにはいられなかった。私の……唯一の友の所在を。


「……ハァ、今朝も言ったが……No.73は本日休暇だ。施設の中で何をしてるかまでは分からん」

「そう、ですか……」


 やはり、想定通りの返答だ。教官も教官で私の心を察しているのだろう。今朝にしたモノと同様の質問にも怒ることなく返してくれた。

 だが、これはこれで気が滅入ると言うものだ。


 最近の私はとてもナーバスだ。先月の大侵攻にて、異能を限界を幾らか超え右目を失ってからどうにも気持ちが晴れた日はない。慰めてくれたナミちゃんにも辛くあたってしまった。もう、嫌われたのかもしれない、この部屋にも来てくれないかもしれない。

 そう、段々と落ち込む心は下方向へ加速し、溜息が漏れた。


「ハァ……」


 すると、教官からの視線を感じた。途端にびくりと姿勢を正す。私は、子供であると同時に軍人だった。私情に振り回されて職務を怠慢するなど決して許されることではないだろう。そのことを今更ながらに思い出し、入りにくいスイッチを入れ直そうとする。

 しかし、視線に続いた言葉は叱咤ではなく、想定外のものだった。


「……No.99……君には本日休暇を与える」

「え……?」

「この指令室から出て良いし、施設の中を歩き回っても良い。万が一に備え……制御装置は付けないが、異常が無ければ今日は自由に過ごしたまえ」

「で、でも!」

「異論は受け付けん。教官命令だ。」


 私は、その異能の性質からずっと指令室にいた。たまに施設を歩くことはあったが短時間であったし、そもそもその許可すら出ることが珍しかった。

 なのに、今日は丸一日休暇であると言う。正直、意味が分からなかったし、そんなことが許されるとも思えなかった。

 だが、私たち異能力者は教官命令には逆らえない。なので、私はおっかなびっくり指令室を退出した。


「……どうしよう」


 何もすることが思いつかない。当たり前だ、ずっと責務をこなすだけの日々だったのだ。自分に欲というものがない。

 部屋から出たのは良いものの、その扉の前で立ち呆ける。が、ふとナミちゃんの顔が頭に過った。


「そうだ、ナミちゃんに会いに行こう……」


 どこにいるかも分からない。何をしているのかも分からない。だが、私は会いたいという確固たる意志の元、歩を進ませ始めた。



 数分後、私は見事に迷子になっていた。考えてみれば当然だ、私はほとんどの時間を指令室で過ごしているのだから、施設内の地理など分かるはずもない。


「どうしよう……」


 先程とは違う意味で吐かれた悩みの息。こんな時に自分の能力が使えれば良いのだが、生憎私の『目玉』は全て戦場にある。故に、ここでの私はただの片目の子供だ。


 壁に凭れ、文字通り途方に暮れていると足音が聞こえてきた。なのでふと顔を上げると、そこには奇妙な恰好をした小柄な子が立っていた。


「ヤホヤホ~何かお困りかい~?」


 その少年(少女?)は無地ののっぺりとした穴のない仮面を顔に被せ、裾と袖がだぼだぼのコートを着ており、その上から真っ白いフード付きのマントで全身を覆っていた。肌や髪は一切見えず、声も男女の区別がつかない。まことに異次元の様な見た目をしていた。


 見た目のインパクトにより、言葉が出てこない私を訝しんだのか、ん~?と言いながらグリっと首を曲げ私の顔を覗き込んでくる。余計に怖かった。


「キミ~見ない顔だねぇ。名前は?」

「あ、あの、私はNo.99……友達にはツクモって呼ばれてます……」


 なんとか質問の返答を捻り出し、私の番号を聞いた瞬間、この奇妙な子はおぉ!と声を上げた。そして体全体で驚きのポージングをする。この子を構成するモノは全て隠されているが、感情だけは全開の様だ。


「おぉ~!君の番号は99なんだね!奇遇だなぁ~僕はNo.100のモモさ!一番違い!ここで出会えたのは運命かもね!」

「そ、そうだね……」


 やたらと大きなテンションの人間は、今まで自分の周りにはいなかったので動揺の方が勝る。しかし、不思議と嫌だとは思わなかった。


「で、ここで何してるんだい~?」

「友達に会いたくて……探してたんだけど……」


 先程とは違い、するりと相談事が口から出た。この子の雰囲気がそうさせるのか、はたまた他の要因があるのか、それは私には分からない。


「友達~?うーん……番号は?」

「えと……No.73、ナミって呼ばれてるはず……」

「あ~ナミちゃんかぁ……今日は見てないなぁ……」

「そっか……ありがと……」


 どうやら、このモモという少年とも少女とも分からない子はナミちゃんの知り合いらしい。しかし、どこにいるかまでは分からない様だ。私は少しの落胆と共に礼を述べ、立ち去ろうとすると待ってとモモから呼びがかかった。


「え~っと、どうやらツクモちゃんは迷子っぽいし~、折角出会ったんだから施設の案内がてら僕も一緒にナミちゃんを探してあげるよ!さぁ行こ行こ~う」


 モモは私の返事を待たずして、腕を引っ張り半ば強引に同伴を決めるのだった。



「へぇ~、ツクモちゃんはずっと指令室に篭りっぱなしだったんだ~」

「うん……だから施設のこととかあんまり詳しくなくて……」


 道中私の身の上話や、モモの普段についてつらつらと語った。どうやらモモは戦闘部隊の所属で、中でも優秀らしい。私が右目を失うこととなった一か月前の大侵攻でも、最前線で活躍したと少し照れくさそうに語っていた。

 モモの妙な風貌に関しても聞いてみたが、そちらは話したくないらしくはぐらかされた。多分、私だけでなく誰にも言っていないんだろうなと直感的に感じた。


「う~ん……確かに戦闘部隊の子が多いもんねぇ施設内で出会う子……」

「そう、多分だけど、私みたいに視覚飛ばせる子とか感知系の子はあんまり休暇が無いんじゃないかなぁ……」

「そうなんだねぇ~」


 そんな話をしつつ、途中で出会った子にモモがナミちゃんの所在の聞き取りをしつつ施設を練り歩く。戦闘部隊の子が使う訓練所であったり、図書館であったり、はたまた医務室であったり。医務室にいた救護教官は目付きが鋭くて無表情であったため、少し怖かったが私の眼帯にそっと触れた後、優しく頬を撫でてくれた。その手は暖かく、医務室から出る頃には救護教官を怖いとは思わなくなっていた。


 そうしてから、次はどこに行こうかとモモが悩んでいるとふいに、おっと声を上げた。モモの目線の先には、男の子にしては少し髪が長く紫の瞳が目に付く少年がベンチで本を読んでいた。何となく、少し影のある雰囲気を纏っているのが感じられた。


「お~キューじゃん、珍しいね~」

「モモか……」


 キューと呼ばれた少年は気怠げに目線を上げ、モモの名を呼んだ。その目の下に深く掘り込まれた隈が嫌に目に付き、より陰鬱なイメージが先行する。


「今日は天気が良いから……たまにはね……。そっちの子は?」

「あ、えと……No.99……ツクモって呼ばれてます……今モモに施設の案内と友達探しを手伝ってもらってて……」

「僕も今日知り合ったばっかりだけど~とってもいい子だよ~」

「へぇ、なるほどね……あぁ、僕はNo.9……呼称は特にないよ。皆、キューって言ってる。まぁ……僕の名を呼ぶ人なんてほとんどいないけど……」


 最後の方は呟く様に言ったため、上手く聞き取れなかったが呼称が無いのは珍しい……のかな。あまり触れない方がよさそうだ。と思っていたら、モモが意気揚々と解説を挟んできた。


「キューはね~嫌われ者だから、一期生なのに未だに呼称が無いんだよ~。僕は別に嫌ってないんだけどさ~」

「モモ……余計なことを言うな。まぁ事実だけどさ……」


 呼称が無いレベルに嫌われているとの暴露に私は混乱した。咄嗟にその訳を聞いてしまうほどには。


「あの、何故そこまで……?」

「えっとねぇ~、多分キューの異能のせいかなぁ……」

「異能が……?」

「うん、キューの異能は……」

「モモ」


 モモが異能のことを話そうとした瞬間、少し強い口調でキューさんが遮った。まるで、話すなと言っている様に。


「モモ、人の異能をそう勝手に話すな。……ハァ、変に誤解させたくもない……僕から話すよ」


 そう言うと、一呼吸置いてからキューさんは話し始めた。


「僕はね、死体を操れるんだ」

「し、死体を……?」

「あぁ、人でも獣でも……動く部位があるなら動かせる」


 悍ましい。キューさんの異能を聞いた瞬間、最初に頭に浮かんだ言葉がそれだった。リリアル教でも死者を辱めることは硬く禁止されているから。

 だが、そうだとしてキューさんに責任はあるのだろうか。どんな異能を授かるかは非作為的だと教官たちは言っていた。そして私やモモだって、異能の使用を指示するのは教官……。責任転嫁……言ってしまえばそれまでだが、悍ましいのはそのような結果を返す異能でありキューさん自身ではない……。


「僕のこと、嫌いになった?」

「……いえ」


 まるで嫌われることを受け入れている様な、望んでいるかのような声。私の脳内にとある人の顔が過った。軍に入る前の記憶……何故か皆から疎まれていた姉……そしてある日人知れず殺された時の死に顔……。

 姉とキューさんは何もかも違う人間だ。だが、その嫌悪に対して抵抗しないその声は、どうしてもダブる。



「怖い……とは思いました……ですが、恐ろしいのはその異能の力であって、キューさん自身じゃありません……。キューさんは怖くないです!」

「……驚いたな」

「ね、いい子でしょ~?」

「……あぁ、本当にな……。ありがとうツクモ、君はいい子だね」

「あ……」


 キューさんはその感情が読み取れない顔を少しだけ綻ばさせ、私の頭を撫でた。

 ……人に頭を撫でられるのは何年ぶりだろうか。軍に志願兵として入り、異能を得て、力のお陰でそれなりに役には立ってきた。しかし、それは責務だ。私の仕事を全うしただけだ。教官も滅多に私を褒めることなどしない。したとしても、よくやったと言われるだけだ。

 寂しいと思ったこともある。友人もナミちゃんくらいしかおらず、教官は少し冷たい人だ。そう思うと、今日休暇を与えられて、モモとキューさんに出会えて、良かったと心の底から思える。最近の憂鬱感がいつの間にか薄らいでいるようだった。


「あ、キューう~、そういえばさ、さっき言ってた友達を探してるのってナミちゃんのこと何だけど、知らない?」

「モモ、人付き合いの少ない僕がそんなこと知ってる訳……いや……?ナミと言うとNo.73のことだよな……そういえば……」

「ナミちゃんの居場所を知ってるんですか?!」


 急遽飛び出したナミちゃんの目撃情報。私は思わず興奮してしまい、キューさんに身を乗り出す様に接近する。それにはキューさんも驚いたらしく、口を噤んで半身引いていた。


「あ、あぁ……二時間前くらいに花園の方へ行ってるのをここで見たよ。今もいるかどうかは分からないけど……」

「いえ!ありがとうございます!」

「じゃあ僕が花園まで案内してあげよ~う。キューも来る?」

「いや、遠慮しておくよ。まだ本が途中だからね」

「そうですか……では私達は花園の方へ行ってみます!ありがとうございました!」

「うん、僕も……ありがとう。またね」

「はい、また」

「んじゃあね~」


 キューさんに別れを告げ、私とモモは花園へ向かった。ナミちゃんがそこにいるかもしれない。そう思うと自然と足早になる。早く、会いたい。


 そうして漂ってくる花の香りを抜け、ついに花園へ辿り着いた。そこには、見慣れた少女が鼻歌まじりに何かをしていた。

 ナミちゃんは入り口から背を向けていたので声を掛けようとしたが、ふいに先日慰めてくれていたのに辛く当たってしまったことを思い出し、どうにも一歩踏み出すのが怖くなってしまった。

 しかし、そんな時背中に軽い衝撃を感じた。モモがそっと背中を押してくれたのだ。

 私は無言でモモに頷くと、静かに、だが確かに一歩ずつナミちゃんに近づく。


「ナミちゃん」

「えっ?!」


 震える声でナミちゃんの名を呼ぶ。すると、ナミちゃんはすぐさま驚きの声と共に振り向いてくれた。


「ツクモ……ちゃん……?どうしてここに……?」

「教官が……今日は休暇にするって言ってくれて……ナミちゃんに会いたいなって思って……でも私施設の中歩いたことないから迷っちゃって……そしたらモモが案内してくれて……」


 言葉を吐き出すとともに、何故かボロボロと涙が溢れてきた。会えたことによって緊張の糸が切れたのか、安心したからか、それは分からない。だが何故だが涙が零れてやまないのだ。


「途中でキューさんに出会って……花園に行くのを見たって教えてくれて……私……私……!」

「うん……うん、分かったよ。私はここにいるよ?」


 もう喉が震えて言葉も出てこなくなった瞬間、ナミちゃんは私の頭を腕と胸で包み込む様に抱きしめた。その暖かさは遠い記憶の中の母を想起した。


「すぐに声掛けようと思ったんだけど……!この前辛く当たっちゃったから……!嫌われてないかなって……!指令室にも来てくれなくなっちゃうのかなって……!怖くなっちゃってぇ……!」

「うんうん、大丈夫だよ。嫌いになんてなってないよ~大丈夫……大丈夫だから」

「でも……どうして今日は指令室じゃなくてここに……?」


 堰を切った様に止まらない涙を何とか抑え、何故花園にいたのか問うてみる。するとナミちゃんは途端に照れた様な表情を浮かべ頬を掻いた。


「えへへぇ……えっと、ちょっと恥ずかしいな……少しだけ目を瞑ってくれる?」

「え……?うん……」


 言われた通りに目を瞑る。すると、少し強い花の香りと共に頭に何かを載せられた。


「もう目を開けていいよ」


 その言葉を聞き、私は目を開いた。するとそこには私の顔が……いやこれは鏡だ。そしていつも異なる点はその頭にあった。


「わぁ……綺麗……」


 そこには、色とりどりの綺麗な花で編まれた花の冠があった。どれだけ時間を掛けたのだろうかと思ってしまうほどには素晴らしい出来だ。


「ツクモちゃん……ずっと元気なかったから、どうしたら元気になるかなぁって考えた時に思いついたのがこれだったんだ~。どう?ツクモちゃん」

「うん……とっても綺麗……涙が出るくらい……嬉しいよ……」

「あらら、また泣いちゃった。よーしよし泣いたら可愛い顔が台無しだよ~?あ、モモ君も……ってありゃ、いなくなっちゃってる……」


 冠を潰さぬようにナミちゃんは私の頭を撫でる。それは何より暖かった。

 ……あぁ、そうだ。キューさんに頭を撫でられたとき、何年振りかと思ったが違った。私が落ち込んでいる時、ナミちゃんは何度も撫でてくれていた……でもその温もりを受け入れずに拒絶したのは私だったんだ。


「また……指令室来てくれる……?」

「うん!ずっと一緒だよ」


 私の心の重みはもう……消えてなくなっていた。


 最近の私はとても気分が良い。何があっても、温もりは……すぐ側にあるのだから。


No.99(ツクモ)

九つの独立起動する眼球を操り、非常に広い範囲を監視できる。

連続操作時間によって眼精疲労が発生。無理をし過ぎるとオリジナルの目が失明することもある。


No.73(ナミ)

念話系異能者。受信よりも送信の方が得意で、受信は一度に三人が限界だが送信に関しては100人に同時で行える。


NO.100(モモ)

百個のエネルギー玉を自在に操る戦闘部隊員。射出速度が速いため相応の火力も期待できる。操作はオート化も出来、量を並べることで防御壁にも出来る。

ただ、出来ることが幅広い異能は総じて出力が低い傾向にあり、モモの異能も同様である。


No.9(キュー)

死体を操作できる異能。頭が無くても神経を直接操作するため動かせるが、四肢がないと動かせない。

そして複雑な操作も出来ないため、主に肉体のみで戦わせる。重火器が扱えなくても、死体があればあるほど軍団は膨らむ上、完全に行動不能にさせないといけないため脅威。

あまり出撃要請が掛からない。

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