表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オッド愛!  作者: ネコミミ
1章 会長様とブタはソウシソウアイ?
9/14

8話

「資料、さがしたんだけど見つからなくて、誰かが来てしまったからあわてて部屋でようとしたらああなったんだよね」


そう、レイは顎に手を当てながら言った。

一応、有罪ではあるものの資料紛失の原因ではないということで、拘束ははずれた。


「え、ちなみにさがしてた資料は・・・?」

「2013年の1年2組女子生徒名簿とか」

「てことは、レイが来る前にもうなくなってたのか」

「ちなみになんで、そんなもん探してたの?」

「いやーそれは秘密かなー」

「そう。」


少し、おどけたように口元に人差し指をやったレイはいつもより少し違うように見えた。

いつもは、おどけてはいるときはあるが、基本はまじめで誠実そうなんだが。

これが本性らしい。


「とりあえず、もう一回隅々まで調べてみましょうか」

「そうだな」

「レイ、あんたも散らかしたんだから手伝いなさいね」

「えー」

「断ったら、生徒会から追放ね?w」

「あ、はい、すいません、やるから許して」


そんなこんなで、もう一度生徒会室に戻ると、他のみんなは先生が返したらしく、残っていなかったが、

カナセだけが一人残っていた。


「・・・レイ。資料のこと・・・いや、なんでもない。」

「え、あ、ああ」

「会長、これからまた仕事ですか?」

「いや、もう一度資料を探そうと思って」

「え、持っていなかったの?レイ」

「ああ、探したけど見つからなかったからね」

「そうなんだ。じゃあ、手伝います」


そんな感じで、俺らは4人で資料を手分けして探した。

だが、引き出し、棚の隅から隅、机の中など、いろんな場所をくまなく探し、おんなじ場所を2回くらい繰り返しさがしたりしてみても出てくることはなかった。

そんなことをしていると、もう外は暗く、最終下校時刻を知らせる音楽が鳴り響いた。


「もう下校時刻ね。まあ、今日はこんなところにしておきましょう。」

「そうだな、俺ももう電車の時間だし、はよ帰りたい」

「そうだね、レイ。」

「お前はもうずっとここで資料探しとけ」


そんな会話をしながら、身支度をし、俺たちは家路についた。


「あーもう。本当にどこに行ったのかしら。」

「あれだけ探してもないってことは本当に盗まれたんじゃねーか」

「んー。これで私がなくしてたたら・・・」

「大丈夫だって、そんなミスしないだろ?」

「いやま、そうなんだけど・・・。まあ、いいわ、もう家だし。そんじゃ」

「ん。じゃーな」


気づけばリコの家のまえにつき、不安げにリコは家に入っていった。


一人の帰り道、昨日みたいにならないように俺は溝からすこし離れてあるいた。

そのおかげで、今日は事故にあわずに済んだ。




「はーつかれた。んーシャワーするかー」

おれは、家に入り、速攻着替えて、シャワーをした。

今日は生徒会で一段と動いたために、汗をかいていたからとても気持ちよかった。


「ふー。あ、そうだ。ファイルの整理しとかないと、ファイルぱんぱんだ」

シャワーをあがってすぐ、そんなことをつぶやきながら俺は部屋に向かう。

そして、カバンからファイルを取り出し、プリントの仕分けをした。

今日、紙の書類の仕分けをさんざんやったために、心なしか手際がよかった。

パパッと終わらせて、ゆっくりしようと思った、そんな時。


俺は、自分のファイルの中から出てきたものを見て青ざめた。


「・・・・・・殺される・・・」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ