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オッド愛!  作者: ネコミミ
1章 会長様とブタはソウシソウアイ?
8/14

7話

「ねえ、こことここの間の生徒名簿どこかにある?」


少しずつ仕分けが終わり始めたころ、リコが言った。


「生徒名簿?」

「ええ。2013年の女子の1年2組名簿がまるっきり抜けてるのよ」

「んーこの辺では見てないな」

「そう。また見つけたら教えてちょうだい」

「りょ」


そんな感じで資料を仕分けし、提出用書類をまとめて、あらかた作業が終わろうとしていたが、次から次へと資料に抜けているところが見つかり、そこだけが一向にでてこなかった。


「1年2組の女子生徒名簿、1年3組女子証明写真、1年4組集合写真・・・」

「その他もろもろないのは女子の資料だな」

「しかも、すべて2013年度入学の普通科の子たちね・・・」


なぜ、2013年度の女子生徒なのか・・・。

謎が多すぎる。誰かを探しているのか、ただの不審者か・・・。


「とりあえず、先生に聞いてみましょう」

「そうだな」


そんなこんなで、先生に言ってみると、すんなりと協力してくれることになった。


「とりあえず、このことは今日の生徒会の議題にするわ」

「そうか」

「だから、今日は来なさいよね。来ないと・・・わかるわね?」

「は、はい。。。」


リコはそう言って俺のネクタイをつかみながら天使の笑みを向けた。

至近距離のリコの笑顔は、ほかの奴らにはご褒美かもしれないが、俺にはその微笑みにかくされた

「愛情」がわかるので、鬼に迫られたような感覚に襲われた感じがした。


今日は絶対に出席しよう・・・。


そして、放課後、一応のためとひらかれた生徒会となくなった資料の話に、

生徒会のの生徒は驚きながらも、

「手伝います。何かできることはありませんか」

と積極的に聞いてくれた。

さすがリコ。とても慕われているらしい。

そんな時・・・


ガラガラガラと、扉が開き、みんなの視線がそこに向いた。

そこにいたのは、先生と一人の二年生と思われる少女だった。


「相澤ー、それ、たぶんだがやった人知ってるって人みつけたぞー」

「あの・・・たぶん・・・ですけど・・・」





ガラガラガラ・・・ダンっ!!!!



「うお、おい、作業してんだから静かにしろよカジ・・・!?」

「お前だったのかよ!」

「男子、ちょっと一応取り押さえなさい!」

「え、えええ!?」


生徒会室。みんなの視線に少し怯えたようにした彼女はあの時、

「えっと・・・水野レイさん・・・」


それを聞いた、俺とリコは、2人の男子を連れて生徒会室を飛び出した。

レイは、今日の生徒会はやらなければいけない仕事があると参加していなかったのだ。

そんなこんなで、生徒会の男子二人に取り押さえられたレイは理不尽だと言わんばかりの目を俺にむけた。

そんな目を向けるんじゃない、それを指示したのはリコだ。


「お前、あの散らかした犯人だったのかよ」

「あー。バレたんだ。いや、ね?いろいろあったんすよ」


レイは頭を掻きながら申し訳なさそうに言った。


「いやー、ある資料を探していてね。そしたら、しくって。。。」

「あーね。で、その資料は?お前が持ってんだろ?」

「一部資料、一向に見当たらないのよ・・・」


そう、二人で手をさしだしたが、レイはきょとんとした目でこう言った。

「え?おれ、資料なんてもってないけど」

「え、資料さがしてたんじゃねのかよ」

「いや、探しはしたけど・・・・」

「けど・・・?」


「見つからなかったんだけど」


「「ええええ?」」

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