表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オッド愛!  作者: ネコミミ
1章 会長様とブタはソウシソウアイ?
7/14

6話

「おはよう」

昨日、疲れで熱を出して倒れていたリコとは違い、今日は疲れも取れて元気がよさそうだった。

「お、おはよう。体調はよくなったか?」

「見てのとおりよ。で、あんた今日生徒会くるわよね?てか、こなかったら、わかるよね?」

「きょうは、行くよ。無理させれないしな」

「ええ。まあ、来るのが当然だとおもうけれどねぇ」

そんな調子で朝から廊下で話をしていると、奥から見知った二人が走ってきた。


「おーい、会長!カジ!」

「会長!ちょっと、来てください!!」

レイとカナセだ。焦ったような声で話しかけてきて、俺たちの手を引いて生徒会室へと向かっていった。

俺とリコはどういう状況か分からず、二人に連れられていくしかなかった。


ガラガラガラダンッ!


「え、なに・・・これ・・・?」

「・・・・・!?」


そこには、昨日までの綺麗に整頓されて、古き良きアンティーク調のもので揃えた部屋は跡形もなく、

机の上の書類は散らばり、部屋中にあふれている。

綺麗にひかれ、等間隔に並べられていた生徒会室の椅子は、そこらじゅうに散りばめられたり、倒れたりしている。そして、いろいろな資料や、備品などがはいっている、棚や引き出しは開けられて、そこから出された資料やものはバラバラに散らかっていた。


「私達、昨日の会長に任されていた仕事がまだ残ってたんでついさっき来てみたらこれでして」

「俺達ではどうにもできないような資料があると困るんで、まだ何も触っていません」

「先生は呼んだの?」

「呼ぼうと思って職員室にもいったんですけど、担当の先生がおられなくて・・・」

「あー、そうね、これは担当の先生じゃないとどうにもできないものね」

「とりあえず、リコなら先生の連絡先持ってるだろ?先生の携帯にかけてみるか?」

「そうしたほうがよさそうね、かけてみるわ」


リコの電話には、念のため担当の先生の連絡先、学校の連絡先も入っている。

絶対入れる必要はないみたいだが、リコが何かあったときにと入れているらしい。


「先生、すぐ来てくださるらしいわ。それまで、一応資料の整理を私達でしておきましょ」

「そうだな、」


そんなこんなで、少しずつ部屋を片付けていると、先生も到着し、先生も一緒に生徒会室を元に戻すのを手伝ってくれた。

ほかの生徒会の生徒も、ここを通り俺らに気づくと

「手伝います!」

と、加わってくれたので案外、資料のまとめ作業以外の片付けは粗方済んだ。


「ありがとうみんな、おかげで少しは元に戻ったわ」

「あとは、この大量の書類だな」

「これは、私と副会長でやるから、あとのみんなはもう自分の教室へもどりなさい」


そのリコの言葉に、片付けでかいた汗を拭いながら、個々に

「はい、わかりました。お先、失礼します」

と言って、去っていった。

さすがは、優等生達。礼儀がただしい。


「さあ、資料の仕分けからはじめるわよ」

「うへぇ、なんで俺がこんなこと…」

「なに、しばかれたいんすか?あなた」

「あ、すいません、やるから許して」


そんなこんなで、おれとリコはまたもくもくと作業に戻った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ