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オッド愛!  作者: ネコミミ
1章 会長様とブタはソウシソウアイ?
4/14

3話

リコにシバかれた翌日、ってか毎日その翌日なんだけど。まあ、昨日しばかれたことも懲りず、俺は生徒会活動をサボり、学校の屋上で、活動が終わるのを待っていた。


ここから見る夕焼けはここ以外のどこから見るよりも綺麗だ。


「ここにいたんだ、カジ」

「探したよ〜会長のブタくん」


夕焼けに思いを馳せ、黄昏ていた俺に不意に声がかけられた。


「俺はブタじゃねー。仏田だ」

「ええやん。どーせ悦んでるんだろ?会長に呼ばれて」

「お前らは俺をMだと思ってるのか?」

「え、違うの?」

「ちげぇよ」

「「ふーん」」


こいつらは、生徒会の書記と会計。

女の方は書記のカナセ。

男の方は会計のレイ。

なんでも、2人の共通の憧れがリコだそうで。

まあ、リコにブタを探してこいとでも言われたんだろう。


「いくら、リコに言われても俺は今日は生徒会にはでねーよ、」

「別に会長に言われて来たわけじゃないわよ」

「ただ、やむにやまれぬ?事情があってね」


何その、怖そうな事情。


「実は…」




ドタドタドタ!!!バンッ!!!!!



「やっと来たわね、ブタ」

「え?」

「まーた生徒会サボって。ただじゃおかないわよ?」

「ええ?」

「さあ、ブタ。覚悟なさい」

「ええええ!?」


数分前…


「実は…会長熱あるらしくてしんどそうなんだが、それでも仕事するってきかなくて…」

「カジくんならなんとか説得できるかなって」


「そんなこと言って〜、どうせ2人してハメたいだけだろ」


ってか、そんなことが何回かあったし。


「本当だよ〜…。今日の会長、朝から顔色悪かったし…。」

「会長、目元くまあるし…。過労死しちゃう…」


「いーや。おれは行かないね」


ほんとにハメられて、リコに絞られるのはごめんだ。


「そっか。なら、私達でまた様子見るよ」

「悪かったな、カジ」


そう言って2人は悲しそうに背を向けてかえっていった。それを見て俺は夕焼け空に視線を戻し、浅いけれど、とても心地の良い眠りについていく…。はずだった。


俺はどうやら、お人好しらしい。

気づいたら、俺はいてもたってもいられない、というように、その場から走り出していた。


てなわけで、今に至る。


「さあ、覚悟なさい、愛の時間よ」

「おい、お前らまたはめt」


やっぱり来なければよかった、

そう思って、2人を責めようとした瞬間…


ドサッ!


俺が咄嗟に出した腕にドシッと重たいものが乗った。

それは、顔色を悪くし、しんどそうに息をする、りこだった。

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