魔法
アクトル魔法学園で新年度初めての授業が始まる。
C5クラス安藤先生の授業も始まる。
「まずは軽い歴史について勉強しましょう」
「五年前のことについて聞くのはつらい人もいるでしょから、つらくなったら聞かなくても構いません」
「五年前、突如世界各地に開いたゲートから魔物が現れました」
「その後、魔物の三回に及ぶ進行によって、多くの人の命が奪われました」
「そのまま人類は滅ぶかもしれないと危ぶまれました」
「ですが、世界各地で現れたユニゾンを名乗る人たちによりその危機は去りました」
「ユニゾンは圧倒的な力を持ち、人類に力を与え共に戦いました」
「それにより人類は四度目の進行で初勝利を収めました」
「その時に授けられた力が魔法です」
「その後もゲートは不定期で開き魔物は現れていますが、人類はいまだどの国も敗れていません」
「ここからは魔法についての説明だからしっかり聞いてくださいね」
先生がそう言うと、うつむいていた生徒が顔を上げる。
「これから説明することはユニゾンにより開示された魔法に関する情報です」
生徒が興味津々に話を聞く。
「魔法を使用するのは才能や適性が関係しており、努力によってさらに魔法を磨くことができるとされています」
「発動には体の中にある魔力を使用します。魔力には個人差があるようです」
「頭の中のイメージを言葉にして言い放つことによって、付近に魔法陣が発生し魔法が発動されます」
「より熟練すれば言葉なしでも発動ができるようですね」
「魔法陣も発生しなくなるようです」
「これで歴史や魔法についての説明は終わりです」
「魔法については実技の授業でもっと詳しく説明します」
「何か質問がある人はいますか?」
雅章が手を挙げて質問をする。
「先生! 僕たちも努力すればそこまで到達できますか?」
「もちろんできると思います!」
「C5クラスですから人一倍の努力が必要ですけどね」
雅章は嬉しそうに返答する。
「目標があればたくさん努力できそうなのでよかったです」
続けて翔が質問する。
「ユニゾンに関して何か情報とかってないんですかね?」
「このことはまたの授業するつもりだったんですけど今話しますね」
「ユニゾンについてわかっているのは人の命を奪うことに対する断罪を行うのと、ランクがあるということですね」
「ランクですか?」
「そうです。ランクです。R6からR1まであり数字が高いほど戦闘力が高く、位が高いそうです」
「そうなんですか! ありがとうございます」
「これでユニゾンに入る夢に一歩近づけました」
「それはよかったですね!」
先生が言ったと同時にチャイムが鳴る。
「それでは授業を終わります」
「昼からの授業は魔法の実習がありますから楽しみにしといてくださいね」
その後、三時間の一般授業がおわった。
雅章と翔と隼人が一緒に弁当を食べながら話す。
「次の実技楽しみだねー」
「そうだな。魔法がしっかり使えるように頑張らないとな」
「もっと魔法について知りたいからほんとに楽しみだよ!」
そして昼休みが終了した。