奇襲
四人の寝室を朝日が照らす。
「朝か。よし今日中に第一支部を落とすぞ」
「「了解」」
身支度を済ませて部屋を出ると、そこには王がたっていた。
「どちらに行かれるんですか?」
「少し町を見に行ってみようと思います」
「そうですか。では護衛の兵士をつけますね」
「なぜそこまで?」
「この町に幸福をもたらす方ですから」
「このぐらいは当然です」
「ありがたいんですか、お気持ちだけでいいですよ」
「そういうわけにはいきません」
マルクはしばらく黙りこむと、何かを決心した。
「めんどいのはやめよう」
「どうせ魔王軍からの指示か何かだろう?」
王は表情一つ変えず冷静だった。
「何を言い出すんですか急に」
「そちらが知らないふりならそれでも構わん」
「ただし、これ以上私たちにかかわるなら命の保証はできん」
「人は殺したくない」
王の表情が変化し、嘲笑うような顔になる。
「そっちの方が分かりやすくていいな」
「こいつらを拘束しろ!」
周りの扉から大量に戦士が出てくる。
「ここからは出さねえ」
「人間を殺したくはないんだろう」
マルクはため息をつく。
「何か勘違いをしているな」
「おまえら程度なら殺すまでもないんだよ!」
「シールド」
竜二が急いで魔法を展開する。
「展開」
マルクの足元に巨大な魔法陣が形成される。
「刈り取れ!」
マルクを中心に半球状の波動が発生する。
「なんだあれは! 魔術師よ、私をまもれ」
「「「バリア」」」
半球状の波動が町全体を包み込むほど大きくなる。
「よし! 行くか」」
波動が通過した人間は意識を刈り取られていた。
「まて……おまえら」
かろうじて意識のある王がマルクの足に手を伸ばす。
「まだ意識があったのか」
「この世界の人間も捨てたもんじゃないな」
「じゃあな」
四人の背中を見ながら王は気を失っていった。
「ここからどうします?」
「第一支部までどのくらいだ?」
「歩いても夕方にはつくと思いますよ」
「じゃあ、歩いていくぞ」
「暗くなったら一気に奇襲をかける」
「「了解」」
四人は雑談をしながらゆっくりと歩いていく。
「そういえばあの魔法って効果はどのぐらいなんですか?」
「一日中ずっと気絶してるはずだ」
「さすが先生ですね!」
「努力すればいつかはなれるさ」
「頑張ります!」
さらに歩いていくと第一支部にたどり着く。
「結構大きいですね」
「あの町よりは小さいけど、確かに大きいな」
「しばらく時間でも潰すか」
あたりが暗くなり始める。
「そろそろだな」
「行くぞ!」
「「了解」」
第一支部の中で魔人による会議が行われていた。
「町からの定期連絡がこないな」
「そうですね」
「異世界人が来たって連絡があったからな」
「念のために魔物を送っておくか」
「あと一日で魔王城から援軍が来る予定だからな」
「しっかり警戒をしておくように!」
「「了解です」」
命令を受けた魔物が門を開ける。
「門が開きますね」
「行くぞ!」
出て行こうとした魔物と対面する。
「ナンダ オマ」
魔物が言い合終わる前に首が宙をまう。
「殲滅だ!」
数十いた魔物が一瞬で肉塊に変わる。
四人はそのまま門をくぐっていく。
そこには魔物がたくさんおり、魔人も数人確認できた。
「なんだおまえら!」
「我々はユニゾンだ」
「貴様らを殲滅する!」




