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ユニゾン 生命一心共同体  作者: カミカクシン
30/37

奇襲

 四人の寝室を朝日が照らす。


「朝か。よし今日中に第一支部を落とすぞ」


「「了解」」


 身支度を済ませて部屋を出ると、そこには王がたっていた。


「どちらに行かれるんですか?」


「少し町を見に行ってみようと思います」


「そうですか。では護衛の兵士をつけますね」


「なぜそこまで?」


「この町に幸福をもたらす方ですから」

「このぐらいは当然です」


「ありがたいんですか、お気持ちだけでいいですよ」


「そういうわけにはいきません」


 マルクはしばらく黙りこむと、何かを決心した。


「めんどいのはやめよう」

「どうせ魔王軍からの指示か何かだろう?」


 王は表情一つ変えず冷静だった。


「何を言い出すんですか急に」


「そちらが知らないふりならそれでも構わん」

「ただし、これ以上私たちにかかわるなら命の保証はできん」

「人は殺したくない」


 王の表情が変化し、嘲笑うような顔になる。


「そっちの方が分かりやすくていいな」

「こいつらを拘束しろ!」


 周りの扉から大量に戦士が出てくる。


「ここからは出さねえ」

「人間を殺したくはないんだろう」


 マルクはため息をつく。


「何か勘違いをしているな」

「おまえら程度なら殺すまでもないんだよ!」


「シールド」


 竜二が急いで魔法を展開する。


「展開」


 マルクの足元に巨大な魔法陣が形成される。


「刈り取れ!」


 マルクを中心に半球状の波動が発生する。


「なんだあれは! 魔術師よ、私をまもれ」


「「「バリア」」」


 半球状の波動が町全体を包み込むほど大きくなる。


「よし! 行くか」」


 波動が通過した人間は意識を刈り取られていた。


「まて……おまえら」


 かろうじて意識のある王がマルクの足に手を伸ばす。


「まだ意識があったのか」

「この世界の人間も捨てたもんじゃないな」


「じゃあな」


 四人の背中を見ながら王は気を失っていった。


「ここからどうします?」


「第一支部までどのくらいだ?」


「歩いても夕方にはつくと思いますよ」


「じゃあ、歩いていくぞ」

「暗くなったら一気に奇襲をかける」


「「了解」」


 四人は雑談をしながらゆっくりと歩いていく。


「そういえばあの魔法って効果はどのぐらいなんですか?」


「一日中ずっと気絶してるはずだ」


「さすが先生ですね!」


「努力すればいつかはなれるさ」


「頑張ります!」


 さらに歩いていくと第一支部にたどり着く。


「結構大きいですね」


「あの町よりは小さいけど、確かに大きいな」


「しばらく時間でも潰すか」



 あたりが暗くなり始める。


「そろそろだな」

「行くぞ!」


「「了解」」



 第一支部の中で魔人による会議が行われていた。


「町からの定期連絡がこないな」


「そうですね」


「異世界人が来たって連絡があったからな」

「念のために魔物を送っておくか」


「あと一日で魔王城から援軍が来る予定だからな」

「しっかり警戒をしておくように!」


「「了解です」」


 命令を受けた魔物が門を開ける。


「門が開きますね」


「行くぞ!」

 

 出て行こうとした魔物と対面する。


「ナンダ オマ」


 魔物が言い合終わる前に首が宙をまう。


「殲滅だ!」


 数十いた魔物が一瞬で肉塊に変わる。


 四人はそのまま門をくぐっていく。

 そこには魔物がたくさんおり、魔人も数人確認できた。


「なんだおまえら!」



「我々はユニゾンだ」

「貴様らを殲滅する!」

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