模擬戦後
翔と隼人、雅章が三人で下校する。
「隼人、ユニゾンだったんだね」
「ほんとにびっくりしたし、すごいと思った」
「うん。ありがとう」
「翔は知ってたって聞いたよ」
「なんで僕に言ってくれなかったの?」
「言うまでもなかったし、できるだけ知られたくなかったから」
「そうだったんだ」
雅章の顔に疑問の表情が浮かぶ。
「じゃあ、どうして模擬戦なんてしたの?」
「僕も驚いてるんだ」
「ここまで自分が感情的になるなんて」
「どういうことだ?」
「それは俺も知りたいな」
「ばれたくないって気持ちもあったんだ」
「でも雅章を傷つけたあいつを絶対に許せないと思ったんだ」
「あそこまでやるつもりもなかったんだけど」
「ごめんね。僕のせいみたい」
「そんなことないよ。悪いのはあいつだから」
「じゃあ、ここでお別れだね」
「うん。ばいばい!」
「じゃあな!」
二人は寮へ、隼人は校外へ帰っていく。
隼人が家に帰ると竜二がすでに夕飯を作り帰りを待っていた。
「おかえり!」
「今日の模擬戦のこと早く教えほしいな」
「わかった。すぐ着替えてくるから待ってて」
隼人は着替え終わり二人で夕飯を食べ始める。
「結局どうしたんだ? 負けたのか。勝ったのか」
「勝ったよ。でもみんなにユニゾンってばれちゃった」
「そうか! まあ別に悪いことじゃないだろう」
「隼人が決めたことならそれでいいと思うぞ」
「兄貴ならそういってくれると思ったよ」
「でも、生活はしにくくなるだろうな」
「ユニゾンと知って近づいてくる人や離れていく人もいる」
「確かにそうだね」
隼人の頭の中には奈津子の姿が浮かんでいた。
寝室に行くと奈津子からメールが入っている。
『模擬戦のことを雅章から聞きました。明日昼休みに話がしたいです』
という内容だった。
そのメールを見ると隼人の中に後悔の気持ちが込み上げてくる。
「やっぱり、学校なんて行きたいって言わなきゃよかったな」
「誰かを傷つけてばっかりだ」
ユニゾンのアジト
そこには隼人を拾い育てた一人 マルク や、R5R4の戦士が集まっていた。
「隼人の調子はどうなんだ竜二?」
「順調ですよ兄貴。やりたいことが見つかったみたいです」
「それはよかった。あと気がかりは……」
「レジスタンスですね」
竜二が言い終わると同時にアギトが部屋に入ってくる。
「集まってもらいありがとう。早速本題だ」
「最近レジスタンスの活発化が進んでいる」
「警戒を強めてほしい」
「それはいいんですが」
「レジスタンスは殺しても?」
「大丈夫だ! 戦意があるものは殺して構わない」
「「「分かりました」」」




